突発的なトラブル対応で勤務時間が不規則なイメージがあるネットワークエンジニア。常に最新の知識をキャッチアップし続けるのが大変という不満も聞きます。
しかし、「文系でもネットワークエンジニアになれる?」「ルーティンワークは多い?」など、ネットワークエンジニアに関して疑問を感じていませんか?
そこで今回は、
- ネットワークエンジニアの仕事内容・働き方・給与は?
- ネットワークエンジニアの1日の流れ・やりがい・苦労とは?
- 未経験からネットワークエンジニアになる方法
についてご紹介します。
ネットワークエンジニアに興味がある、転職したいとお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。
ネットワークエンジニアの仕事内容・働き方・給料は?
そもそもネットワークエンジニアがどのような仕事で、どんな働き方をしているのかご存知ですか?はじめに、ネットワークエンジニアの「仕事内容」「働き方」「給料」についてご紹介します。
ネットワークエンジニアの仕事内容
ネットワークエンジニアは、企業内で使用するパソコンや電子機器同士の間にネットワークを構築し、運用していくのが仕事です。例えば、社員がパソコンから何かを印刷するときには、ネットワークを経由してプリンタに情報を飛ばします。
また、社内システムを使う時には、社員のパソコンからネットワークを経由してシステムのサーバーにアクセスすることが必要です。このように、企業の業務で社内システムやプリンタなどの電子機器を利用するためには、あらかじめパソコンとの間にネットワークを構築しておく必要があります。
また、ネットワークエンジニアは、「ネットワークが繋がらない」などの突発的なトラブルにも対応しなければなりません。緊急時には迅速な対応が求められるため、有事に備えてあらかじめ対応方法を整理しておくことも重要です。
ネットワークエンジニアの働き方!休日や残業は?
ネットワークエンジニアは、夜勤や休日出勤も多い仕事です。
ネットワークは社員が働く日中の時間だけでなく、夜間のシステム処理にも必要なため、24時間ずっと安定稼働することが求められます。そのため、ネットワークエンジニアがシフトを組んで夜間や休日にも常に監視を続け、問題なくネットワークが使える状態にしておかなければなりません。
また、ネットワーク機器のメンテナンスなども社員の通常業務に影響がないよう、夜間や休日に行います。もしネットワークの設定作業が上手くいかない場合は、そのまま残業で対応することもあり、勤務時間は不規則になりがちです。
ネットワークエンジニアの給料・年収は?
ネットワークエンジニアの平均年収は452万円で、エンジニアの中では平均的な水準です。
もし「もっと収入を増やしたい」と思う場合は、エンジニアとして技術的なスキルを磨くだけでなく、マネジメントや採用活動に貢献するなど、プラスアルファの貢献が求められます。
ただし、会社によっては求められる仕事のレベルや範囲に限りがあるため、収入アップが難しいことも。収入アップへの気持ちが強い場合は、転職でステップアップすることも目指してみましょう。
参考:ネットワークエンジニアとはどんな職種?仕事内容/給料/転職事情を解説【doda職種図鑑】
ネットワークエンジニアの1日の流れ・やりがい・苦労とは?
突発的なトラブルで勤務が不規則になりがちなネットワークエンジニア。一体どのような1日を過ごしているのでしょうか?今回はセキュリティエンジニアの1日の流れを解説しながら、「やりがい」「苦労」についてご紹介します。
ネットワークエンジニアの1日の流れ
あるネットワークエンジニアについて、1日の流れを見てみましょう。
9:00 | 出社(メールチェック) |
9:30 | 社内の定例会議 |
10:30 | 設計資料作成 |
11:30 | ランチ |
12:30 | 障害対応 |
13:30 | ネットワーク機器構築 |
15:30 | 新規案件の見積もり |
16:30 | 移動 |
17:00 | 現地調査 |
17:30 | 移動 |
18:00 | 機器の導入 |
19:00 | 終業 |
まず朝に出社したらメールをチェック。社内の定例会議に参加後、ネットワーク設計の資料を作成します。お昼休憩後、ネットワーク障害が発生していたのでトラブル対応を行い、状況が落ち着いてからネットワーク機器の構築作業を実施。
15時半には新規のネットワーク機器導入案件について見積もりを開始します。16時になると、LAN工事の事前調査のために移動を開始。現地調査が済んだら、2件目の移動先に向かい、実際にネットワーク機器を導入します。この日は19時に作業が終了し、そのまま終業です。
ネットワークエンジニアのやりがいは「高収入を目指せること」
ネットワークエンジニアのやりがいは、高収入を目指せることです。
ネットワークエンジニアは高いスキルを身に着けることでどんどんステップアップできます。例えば、公共システムやデータセンターなど、大規模ネットワークの設計・構築ができるレベルでは、年収1,000万円を稼げることも。
また、ネットワークの技術は世界標準で定められているので、海外で活躍するという選択肢もあります。IT人材の年収が高い欧米企業に転職すれば、高収入を目指すことも難しくありません。
ネットワークエンジニアの苦労は「勉強しなければならない専門知識が膨大なこと」
ネットワークエンジニアの苦労は、勉強しなければならない専門知識が膨大なことです。
ネットワーク関連のトラブルが発生した時には、ネットワークの知識だけでなく、「サーバー」や「OS」「セキュリティ」「クラウド」など関連する多様な知識がないと原因究明や解決が難しいもの。
特にセキュリティの知識は重要で、サイバー攻撃を受けた時にはセキュリティエンジニアと連携して対応をとる必要があります。トラブル解決のために迅速な対応が求められるため、ネットワーク以外の幅広いIT知識について日頃から勉強しておかなければならない苦労があります。
未経験からネットワークエンジニアになるための方法
ここからは未経験からネットワークエンジニアになるために「向いている人の特徴」「転職するための心構え」「転職テクニック」を解説します。ぜひ転職を検討中の方は参考にしてみてくださいね。
ネットワークエンジニアに向いているのは「常に新しい技術を吸収できる」人!
ネットワークエンジニアに向いているのは、新しい技術を常に吸収していける人です。
IT技術は変化が早いため、日々新しい技術を学ぶことが重要。現代では「5G」「クラウド」など、ネットワークに関わる新しい技術が次々と台頭しています。
古い技術にこだわって新しい技術を避けたり、自分の専門でないからと言って勉強を避けたりすると、ネットワークエンジニアとして継続的に力を発揮できません。
ネットワークエンジニアは、ネットワーク技術のトレンドを常にキャッチし、積極的にスキルアップするのが楽しいという人に向いている仕事です。
ネットワークエンジニアになるために必要な資格・スキル
ネットワークエンジニアには、その名の通りネットワークの知識が重要です。未経験からネットワークエンジニアの知識を勉強する場合は、
- CCNA(Cisco Certified Networl Associate)
- ネットワークスペシャリスト(IPA)
がおすすめ。まず、CCNAはコンピュータネットワーク機器の大手企業「シスコ」の認定資格で、ネットワークの入門資格としても有名です。CCNAを取得することで、ネットワークエンジニアとしての最低限の知識を習得していると証明できます。
また、ネットワークスペシャリストはIT技術に関する国家資格のひとつで、実務経験者でもなかなか合格できない難易度の高い試験です。そのため、一度チャレンジしてみることで、レベルの高いネットワークエンジニアになるために今後どんなことを身に付けなければいけないかを実感できます。
もし合格できればネットワークについて幅広い知見を持っていると証明できるため、余力があればぜひ挑戦してみてください。
ネットワークエンジニアに転職するためのテクニック
ネットワークエンジニアの志望動機では、ネットワークを使った仕事への意欲をしっかり伝えるようにしましょう。
ネットワークエンジニアは、勉強しなければいけない知識が膨大なため、「ネットワークが好き」「セキュリティに関心がある」など、ネットワークを使った仕事への意欲がないと務まりません。
もしセキュリティやネットワークに関して何かスキルを持っている場合、どうしてそのスキルを身に着けようと思ったか自己分析をしてみましょう。
どうしてそのスキルを身に着けようと思ったのかを突き止められれば、どうしてネットワークエンジニアになりたいと思ったかも自然と確認できるもの。説得力のある志望動機になるよう、自分の持っているスキルと身に着けた経緯を整理しましょう。
まとめ
今回はネットワークエンジニアの仕事内容から転職方法まで解説してきました。ネットワークエンジニアは、ネットワークやセキュリティの知識を使って、日々のネットワークトラブルを解決する専門的な職業。
常に新しい技術を吸収できる人にとっては、ステップアップで年収アップも目指せる魅力的な仕事です。もしネットワークエンジニアに興味がある方は、ぜひ一度ネットワークについての勉強に取り組んでみてはいかがでしょうか。良い転職活動になることをお祈りしております!