退職するのって初めてだし、何をやれば良いか知らない…。
というか正直わかんない。そもそも退職前にやることなんてあるの?
ただ辞めますって言えばいいんじゃないの?
実は何もせずただ辞めるのはかなりもったいないです。知らないからこそ損することがたくさんあるのがこの世の中。実は退職もそのうちの1つです。
そこで今回は「退職前にやっておくこと9選」をご紹介。
この記事を読めば、そうだったのか!という発見と知識がつき、損する退職ではなく得する退職ができるようになります。
他の退職者と比べて、得する退職をしちゃいましょう。退職後の第二の人生をスタートから差をつけちゃえ!
退職前にやっておくこと9選
さっそく退職前にやっておくこと9選をご紹介します。
- 転職活動を始める
- 退職意志の申告・退職届の提出
- 十分な業務の引き継ぎ
- 失業手当の手続きについて把握しておく
- クレジットカードを作っておく
- 退職後に備え貯金をしておく
- 退職後にかかるお金の把握
- 退職後の健康保険・年金の手続きを把握しておく
- 固定費を見直しておく
それぞれみていきましょう。
転職活動を始める
「とりあえず仕事を辞めてから転職活動すればいいや」と安易に考えていませんか?
転職活動は持っているスキルや経験などにより異なりますが、平均3ヶ月から6ヶ月かかるといわれています。
あなたは半年間無収入が続いても大丈夫ですか?しかも半年以内に転職が決まる保証もありません。いつ終わるかわからない無職期間は精神的にも大きなダメージがあります。中には転職が決まらずうつの症状が出てしまう方も。
このようなリスクをなくすためにも、転職活動は在職中から始めることをおすすめします。
とはいえ「仕事をしながら転職活動ってできるの?」と心配な方もいるでしょう。その場合は転職エージェントを利用するのが転職成功のポイント。
転職エージェントでは「あなたに合った求人探し」「企業への応募」「面接日程などのスケジュール調整」などの手間がかかる部分を全てやってくれます。つまり、仕事をしながらでも転職活動が両立できるということ。
在職中から転職活動を始めたい方におすすめの転職エージェントはこちらです。
退職意志の申告・退職届の提出
退職を決めたら必ずしなくてはいけないことは、上司に退職を申告することと退職届の提出です。
民法第627条では退職を申告してから2週間で退職できると定められていますが、2週間前に「辞めます!」といって退職するのはトラブルの元になります。
退職の手続きや引き継ぎを考慮し、2ヶ月前には退職を申告すると良いでしょう。
ほとんどの会社で就業規則に退職の申告について記載されているので必ず確認しておきましょう。
参考:民法第627条
十分な業務の引き継ぎ
気持ちよく退職するためには、最後まで責任持って業務をやり遂げることが大切です。
最後まで責任を持つということは、やりかけの仕事を残さないことはもちろん、あなたの仕事をきちんと後任の方に引き継ぐこと。
「立つ鳥跡を濁さず」というように十分な業務の引き継ぎをしておきましょう。
失業手当の手続きについて把握しておく
退職後失業手当を申請したい方も多いと思います。申請する場所や提出物をきちんと把握しておきましょう。
申請する場所 | ハローワーク |
提出物 | ・離職票 ・雇用保険被保険者証 ・身分証明書 ・写真 ・印鑑 ・預金通帳やキャッシュカード |
クレジットカードを作っておく
クレジットカードは必ず退職前に作成しておきましょう。
退職前にクレジットカードを作成すべき理由は以下の2点です。
- 無職では審査が通らない
- 転職就職した後でもしばらくは審査が通らない
また、基本的にカードの発行には2週間から1ヶ月程度かかります。さらに審査の1つにクレジットカード会社から、勤務先に在籍確認が行われることも。そのため退職の1ヶ月前には申し込んでおかなければいけません。
無職では審査が通らない
クレジットカードの審査は簡単にいうと「きちんと支払える能力があるか」をみるために行われます。つまり「安定した収入があるかどうか」が審査の重要なポイントになるのです。
そのため無職になってしまうと収入がないとみなされるので、審査に通らない可能性が高いです。
転職就職した後でもしばらくは審査が通らない
じゃあすぐに転職・就職すれば大丈夫じゃないの?
いいえ。そうではありません。ポイントは安定した収入の「安定した」というところです。
収入が安定しているというのは、勤続年数が超重要。少なくとも6ヶ月から1年は必要です。
どんなに年収が高くても、勤続年数が6ヶ月未満では審査に通らないと思っておきましょう。
下記の記事では、退職前にクレジットカードすることについて、さらに詳しく解説していますのでぜひご覧ください。
退職後に備え貯金をしておく
退職前にやっておくこととして「退職後に備え貯金をしておくこと」をおすすめします。
もし、転職先が決まる前に退職した場合、収入がなくなってしまいます。
転職活動のところで述べたように、転職活動の期間は平均3ヶ月から半年。また失業保険を申請しても、自己都合退職の場合、失業手当を受給できるまでにおよそ3ヶ月かかります。
そのため最低でも約3ヶ月は貯金で生活しなければいけません。
例えば生活費が毎月約20万必要なら60万以上。3ヶ月以上の生活費を目安に貯金しておきましょう。
退職後にかかるお金の把握
お金の備えはまだまだ必要。退職後にかかるお金を把握しておきましょう。
退職後すぐに転職しない場合、これまで給料から天引きされていた「住民税」「健康保険料」「年金」を個人で払わなければいけません。
これらを合わせると想像以上にお金が飛んでいきます。
また、今まで社宅に住んでいた方は、引っ越しも必要。引っ越しにもまとまったお金が必要なので、いくらかかるのかきちんと理解しておくことをおすすめします。
退職後の健康保険・年金の手続きを把握しておく
健康保険料や年金を個人で支払うことは前述しましたが、健康保険と年金の切り替えも手続きもしなければいけません。
健康保険は国民年金に加入する場合と、退職前の会社で加入している健康保険を任意継続するかによって手続きが異なります。
国民健康保険が得か、任意継続の方が得かは所得によって異なるのでどちらが良いか迷う方は調べてみると良いでしょう。
参考:会社を退職するとき | こんな時に健保 – 全国健康保険協会
例えば、厚生年金から国民年金への切り替えは、お住まいの市町村役所・役場の窓口で退職後14日以内にしなければいけません。
退職日を確認できる書類や年金手帳など手続きで必要になるものも事前に確認しておくと、退職後もスムーズです。
固定費を見直しておく
貯金と同様にしておくべきなのが固定費の見直しです。無職期間が長くなればなるほど、なるべく出費を抑えたいところ。
その場合1番削りやすい部分は固定費です。節約というと無駄遣いをしないことや、電気をまめに消すなど変動費に目を向けがち。ですが実は削れる固定費から削減するのが最も節約効果があります。
例えば一人暮らしから実家に戻る。携帯キャリアを格安SIMにする。医療保険、生命保険を掛け捨てに変えるなど固定費の見直しを退職前からしておきましょう。
あまり使わないサブスクを解約するだけでも節約できるよ!
円満退職の流れ
スムーズに退職するためには、退職前に円満退職するための流れを確認しておきましょう。
退職希望日の2ヶ月前には退職の意思を伝える
引き継ぎの期間や、会社が後任を採用する時間などを考慮して、退職希望日の2ヶ月前には上司に退職の意思を申し出るようにしましょう。
退職を伝える際の注意点は、「○月末に退職したいと思っているのですが…」というような退職を相談しているようなニュアンスで話さないことです。はっきりと「○月末で退職させていただきます」と伝えるのがポイントです。
相談のように伝えてしまうと、強い引き止めにあいやすく退職が決まるまで何度も話し合いをしなければいけない可能性があります。
1ヶ月前には退職届を提出する
退職の1ヶ月前には退職届を提出します。基本的に退職届には決まった書式はありません。しかし、会社によっては決まったフォーマットが用意されていることもあるので、事前に確認しておくと良いですよ。
退職日まで責任持って引き継ぎや業務を行う
円満に退職するために最も大切なのは、退職日まで責任持って引き継ぎや業務を行うことです。退職が決まったからといってダラダラした態度で勤務したり、引き継ぎを適当に行う様では、周りからの反感を買ってしまいます。
職場に居づらい雰囲気を自ら作ってしまうのは、トラブルの元。最後の日まで一生懸命勤務する姿勢を見せましょう。
退職日までに転職先を決めるのがベスト
ここまでお読みになった方はきっと「意外と退職までにやることって多いんだな」と感じたことでしょう。実はやることを一気に少なくできる方法が1つあります。
それが「退職日までに転職先を決めること」です。転職先が決まってから退職し、間を空けることなく働けば面倒な健康保険や年金の手続きなどは全て新しい会社でやってくれます。
すなわち退職前にやっておくことは、退職手続きだけ!
退職を決意したら、すぐに転職活動を始めることがマストです。
退職を決意した方におすすめの転職エージェントはこちら!
退職前にやっておくこと9選【チェックリスト】
ここまで退職前にやっておくことについてご紹介しました。
最後にチェックリストで確認しましょう。
退職前にやっておくこと9選
- 転職活動を始める
- 退職意志の申告・退職届の提出
- 十分な業務の引き継ぎ
- 失業手当の手続きについて把握しておく
- クレジットカードを作っておく
- 退職後に備え貯金をしておく
- 退職後にかかるお金の把握
- 退職後の健康保険・年金の手続きを把握しておく
- 固定費を見直しておく
上記のやっておくことの中で必須と言えるのはクレジットカードの作成と転職活動。それ以外は退職する前に転職先が決まれば不要です。
退職を決めたら今日からぜひ行動を起こしてみてください。当記事が少しでも参考になれば幸いです。