ITコンサルタントとは?仕事内容・やりがい・未経験からなる方法を徹底解説

ITコンサルタントとは?仕事内容・やりがい・未経験からなる方法を徹底解説

長時間労働で激務なイメージがあるITコンサルタント。年収は高いけど、時給換算すると実はすごく安いという噂もあります。

しかし、「技術を知らなくても良いって本当?」「勉強は大変?」など、ITコンサルタントに関して疑問を感じていませんか?

そこで今回は、

  • ITコンサルタントの仕事内容・働き方・給与は?
  • ITコンサルタントの1日の流れ・やりがい・苦労とは?
  • 未経験からITコンサルタントになる方法

についてご紹介します。

ITコンサルタントに興味がある、転職したいとお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。

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ITコンサルタントの仕事内容・働き方・給料は?

ITコンサルタントの仕事内容・働き方・給料は?

そもそもITコンサルタントがどのような仕事で、どんな働き方をしているのかご存知ですか?はじめに、ITコンサルタントの「仕事内容」「働き方」「給料」についてご紹介します。

ITコンサルタントの仕事内容

ITコンサルタントは、ITを利用して、企業の経営課題の解決を目指すコンサルタントです。クライアントにヒアリングを行い「問題の分析」「解決策の提案」「実行支援」までを一貫して対応。システムエンジニアもITコンサルタントと同じようにシステム導入プロジェクトに関わりますが、それぞれ携わる工程と立場が異なります。

ITコンサルタントはシステムエンジニアがメインで関わる「設計」「構築」「テスト」工程に加えて、クライアントの業務課題を引き出し、「そもそもIT活用が必要なのか?」を検討するのも仕事です。

例えば、人材活用がうまくできていない企業に「タレントマネジメントシステム※1を導入すべきか?」「先に人事部内の人材活用業務を改善すべきでは?」など、問題の根本解決にITが活用できるか、その前に他にできることがあるのかを検討。

ユーザーと同じ立場からそもそもの構想を検討するので、システム導入ありきの提案ではなく、本質的な問題の解決策を提案できることがITコンサルタントの醍醐味です。

※1
タレントマネジメントシステムとは、従業員のスキルや経験を可視化することで、人材の育成・評価などに役立てるシステムのこと。離職防止・モチベーションアップなどに活用されている。

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ITコンサルタントの働き方!休日や残業は?

ITコンサルタントの働き方を考えた時、多くの方が「残業が大変」「寝ずに仕事をしている」などのイメージをお持ちではないでしょうか。実際のところ、ITコンサルタントは残業の多い職業です。

ある調査では、アプリケーション担当のITコンサルタントの残業時間が月34.4時間と、残業時間の多い職種ランキングの5位にランクインしています。さらにプロジェクトの繁忙期には、残業時間が月70~80時間と大幅に増え、休日出勤も多く発生。

その代わり、プロジェクトが終了すると、次の案件までにまとまった休みをとってしっかり休息をとる人も多いです。

参考:「残業が多い職種」ランキング、ITコンサルタントなど上位に 1位は……? – ITmedia NEWS

ITコンサルタントの給料・年収は?

ITコンサルタントの平均年収は512万円。20代の平均年収の420万円、30代の平均年収の586万円と比較すると、高い水準です。ITコンサルタントには役職があり、「アナリスト」「コンサルタント」「シニアコンサルタント」「マネージャー」とステップアップしていくごとに収入も高くなっていきます。

転職したての頃はアナリストやコンサルタントから始めるため、基本給はそれほど高くありません。ところが、実際は残業代がたくさん発生するため支給額が高くなります。また、大企業に勤める人や、フリーランスで働く人では、年収1000万円を超えるケースも多いです。

顧客への対応から残業など大変なことも多いITコンサルタントですが、努力と実績次第で年収をグングンアップさせられるのは、仕事好きな方にとって非常に魅力的。「稼ぐぞ」と強い意志がある方には、給与面から見てもおすすめできる職種です。

参考:ITコンサルタントとは?仕事内容・年収・資格について|マイナビITエージェント (mynavi-agent.jp)

ITコンサルタントの1日の流れ・やりがい・苦労とは?

ITコンサルタントの1日の流れ・やりがい・苦労とは?

納期前には寝ずに働くことも多いITコンサルタント。一体どのような1日を過ごしているのでしょうか?今回はITコンサルタントの1日の流れを解説しながら、「やりがい」「苦労」についてご紹介します。

ITコンサルタントの1日の流れ

あるITコンサルタントの1日の流れを見ていきましょう。

9:00出社、業務フローの分析
9:30ミーティング
12:00ランチ
13:30クライアント訪問
15:00問題点の打合せ
19:00夕食
20:00仕事再開
22:00帰宅

朝に出社後、担当している案件の作業を開始。クライアントの人事業務システムの設計・構築プロジェクトで、業務フローの分析を進めていきます。午後のクライアント訪問に先立って、事前にマネージャーと社内でミーティングを実施。

午後にはクライアントを訪問し、進捗状況や課題について打合せを進めます。クライアント訪問が終わると、打合せで判明した問題点についてメンバーと社内でディスカッションを実施。

夕食後には情報収集のため、社内のナレッジセンターに問い合わせて過去事例を収集します。並行して問題についての仮説をまとめ、定時を大幅に過ぎた22時にやっと帰宅です。

ITコンサルタントのやりがいは「顧客と成功の喜びを分かち合えること」

ITコンサルタントのやりがいは、顧客と成功の喜びを分かち合えることです。

ITコンサルタントは、システムの導入前から顧客の立場に立って一緒に構想を練り始めるお仕事。お互い「お客さん」「依頼主」などといった立場の違いを乗り越えて率直な議論を重ねるため、時には意見が衝突することもあります。

もちろん、議論が繰り広げられるのはシステム導入前だけではありません。設計・構築・テストなど、それぞれの工程において細かいディスカッションが行われ、常に納期に追われながら必死でシステムを作り上げていきます。

そして困難を乗り越えやっとの思いでシステムが完成。大変な分、チームと成し遂げた達成感が非常に大きく、顧客から感謝の言葉をいただいた時の感動は、かけがいのないものとなります。また、依頼されたものをただ作るのではなく、顧客と一緒に構想から制作したシステムなので、責任感もやりがいも大きな仕事です。

必要な武器を揃えて「システムをリリースする」というミッションに挑む様子は、まるで少年漫画の主人公になったかのよう。ITコンサルタントは他の仕事ではなかなか味わえない、大きな達成感を体感できるお仕事です。

ITコンサルタントの苦労は「長時間労働になること」

ITコンサルタントの苦労は長時間労働になってしまうこと

ITコンサルタントは長く仕事を続けていても、初めての業界、初めての技術に触れるケースが多く、常に勉強することがたくさんあるため、時間がいくらあっても足りません。勉強時間だけでなく、チームメンバーのフォローや顧客の問い合わせ対応など、本来の業務外の仕事も随時発生してしまいます。

また、大人数で働くので、定例会議用の資料もたくさん作成する必要があり、全てを完璧にこなそうとすると寝ずに働かなければならないことも。結果として、ITコンサルタントは長時間労働が続いてしまうという苦労を抱えることになります。

未経験からITコンサルタントになるための方法

未経験からITコンサルタントになるための方法

ここからは未経験からITコンサルタントになるために「向いている人の特徴」「転職するための心構え」「転職テクニック」を解説します。ぜひ転職を検討中の方は参考にしてみてくださいね。

ITコンサルタントに向いているのは「粘り強い」人!

ITコンサルタントに向いているのは、粘り強い人。

もちろん、顧客の問題を整理したり、分析する力、わかりやすく説明するスキルも必要です。しかし、何よりも初めての取り組みや顧客の圧力、長時間労働に耐えられる粘り強さがもっとも重要です。プロジェクトでは顧客から理解が得られず、時に「これは不具合では?」と詰め寄られることも。

そんな時には粘り強く仕様を説明し、必要な仕組みを作っていくことが求められます。成果を出すためには、周囲からの圧力に負けずにコツコツと取り組み続けなければならず、ITコンサルタントは粘り強さがなければ務まらない仕事です。

ITコンサルタントへ転職するための心構え

ITコンサルタントになるために重要なのは「仮説思考」。

仮説思考とは、何を考えている時でも、常にその時点の答え(仮説)を持つ考え方のことです。情報が少ない中でも常に仮説を持ち、何か質問をするときにも「私はこう思いますが、実際はどうですか?」などと仮説を提示しながら聞くことで実践できます。

コンサル業務を行う時には効率的に顧客からヒアリングを行って仮説を立て、検証していくことが必要です。適切なシステム設計を行うためには、日頃から仮説思考を意識して生活することが重要になります。

ITコンサルタントへ転職するための志望動機・自己PRの書き方

ITコンサルタントで求められるスキルはいろいろありますが、未経験での転職で特に有用なのはコミュニケーション能力です。ITコンサルタントは顧客と直接対面して、専門的な知識を使って課題を特定していくため、高いコミュニケーション能力が必要になります

IT技術に親しみがない場合は、同僚や上司と勉強会をするなどコミュニケーションをとることでIT知識を増やしていく努力も必須です。また、顧客にもIT知識をわかりやすくかみ砕いて説明できれば、優秀なITコンサルタントと言えるでしょう。

まとめ

今回はITコンサルタントの仕事内容から転職方法まで解説してきました。ITコンサルタントは勉強や業務に多くの時間を費やすことが必要な、体力勝負の仕事です。

ただし「勉強が好き」「常に最新の技術を追い求めたい」「顧客と一緒にシステムを作り上げてみたい」という方にとっては、挑戦しがいのある仕事です。ぜひ一度ITコンサルタントへの転職にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。良い転職になることをお祈りしております!

ITコンサルタントとは?仕事内容・やりがい・未経験からなる方法を徹底解説

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