テレビCMを作るなど華やかなイメージがある広告プランナー。常に納期に追われていて大変という噂も聞きます。
しかし、「長時間の残業でつらくない?」「身体を壊さない?」など、広告プランナーに関して疑問を感じていませんか?
そこで今回は、
- 広告プランナーの仕事内容・働き方・給与は?
- 広告プランナーの1日の流れ・やりがい・苦労とは?
- 未経験から広告プランナーになる方法
についてご紹介します。
広告プランナーに興味がある、転職したいとお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。
広告プランナーの仕事内容・働き方・給料は?
そもそも広告プランナーがどのような仕事で、どんな働き方をしているのかご存知ですか?はじめに、広告プランナーの「仕事内容」「働き方」「給料」についてご紹介します。
広告プランナーの仕事内容
広告プランナーの仕事は、商材やサービスをどのようにプロモーションするか検討し、広告の企画や提案を行うことです。企業によっては、広告制作の進行管理も広告プランナーが担当します。
「プランナー」は、「webプランナー」「ウェディングプランナー」「ゲームプランナー」など様々な業界に存在しますが、一般的に「プランナー」と省略して呼ばれる場合は「広告プランナー」を指すことが多いです。
広告プランナーの働き方!休日や残業は?
広告プランナーの残業時間は、全業界の残業時間ランキングの中で2位の78.6時間です。
広告の出稿量が多い時期にはさらに残業が多くなり、月100時間を超えることもあります。
広告プランナーは複数のプロジェクトを掛け持ちすることも多く、その分担当する広告が多くなるため、長時間労働が常態化。広告の制作が追い付かずに休日出勤をすることも多いです。
また、担当する業界によってはそもそも土日休みではなく、世間一般的な長期休みも取りにくいこともあります。
広告プランナーは、世間で広く視聴されるテレビCMを制作できるなど華やかなイメージがありますが、長時間労働や休日出勤もこなさなければならず、気力と体力が求められる仕事です。
参考:約6万8000件の社員クチコミから分析した‘残業時間’に関するレポート OpenWork 働きがい研究所 (vorkers.com)
広告プランナーの給料・年収は?
広告プランナーの平均年収は494万円で、日本の平均年収436万円と比較するととても高い水準で、月給換算すると41万円、初任給は25万円が相場となっています。派遣社員の場合も時給1,828円と高い水準です。
また、会社の規模や勤続年数によって異なりますが、テレビや書籍で見るような著名な広告プランナーになれば、さらに高い収入も目指せます。
参考:広告プランナーの仕事の平均年収は494万円/平均時給は1,828円!給料ナビで詳しく紹介|求人ボックス (xn--pckua2a7gp15o89zb.com)
参考:人気地域の給料情報|給料ナビ (xn--pckua2a7gp15o89zb.com)
広告プランナーの1日の流れ・やりがい・苦労とは?
長時間残業や休日出勤が多い広告プランナー。一体どのような1日を過ごしているのでしょうか?今回は広告プランナーの1日の流れを解説しながら、「やりがい」「苦労」についてご紹介します。
広告プランナーの1日の流れ
ある広告プランナーについて、1日の流れを見てみましょう。
9:00 | 出社(メール確認、連絡事項の共有) |
11:00 | 資料作成(広告主への報告) |
13:00 | ランチ |
14:00 | 広告クリエイティブ確認、入稿手続き |
16:00 | 広告メディアとの打ち合わせ |
18:00 | 業務終了 |
朝に出社すると、まずはメールチェックを行いチームで連絡事項を共有します。準備ができたら、前日の広告成績をチェックし異常がないことを確認。特に問題がなかったので、11時には広告主への報告資料の作成を始めます。
質疑応答を想定した情報収集もあわせて行い、業務が落ち着いたタイミングでお昼休憩です。午後からは、広告のための各種制作物をチェックし、広告を配信するメディア担当者と連絡を取り合いながら広告入稿の手続きを実施。
広告出稿で大きなトラブルが発生しなかったので、翌日の準備をして定時で業務終了です。
広告プランナーのやりがいは「自分の作った広告が世間で話題になること」
広告プランナーのやりがいは、自分の作った広告が世間で話題になることです。
広告はテレビCMなどで放映されることがあるため、時にはTwitterなどで大きな反響が得られることも。世間からの反応を直接実感できるので、自分の仕事に対して誇らしさを感じるとともに大きな自信を持てます。
広告プランナーは、広告の制作中にはクライアントからの厳しい指摘や無理な注文でつらい思いをすることもあるもの。しかし、苦しさを乗り越えて広告を出稿し、大きな反響を得られた時には大きな達成感を得られます。
広告への反響が大きければ次の案件も継続受注できることが多く、広告プランナーとしてのモチベーションもさらにアップするものです。
広告プランナーの苦労は「複数プロジェクトの同時進行で納期に追われること」
広告プランナーの苦労は、常に納期に追われてしまうことです。
広告プランナーはひとつのプロジェクトを担当することは少なく、大抵の場合複数のプロジェクトを担当するため、毎日何かしらのプロジェクトの納期に追われることになります。また、担当するすべてのプロジェクトが予定通り進むことはなく、広告主の急な依頼で変更が発生することは日常茶飯事。
複数の案件でそれぞれイレギュラーな対応が発生すると、納期に間に合わない案件がたくさん出てきてしまいます。もし納期の迫った案件を見逃してしまうと、〆切日に気づいて慌てて夜中まで残業する羽目になることも。
広告プランナーには、常に担当する複数プロジェクトの進捗状況を把握しておき、優先順位を調整しなければならない苦労があります。
未経験から広告プランナーになるための方法
ここからは未経験から広告プランナーになるために「向いている人の特徴」「転職するための心構え」「転職テクニック」を解説します。ぜひ転職を検討中の方は参考にしてみてくださいね。
広告プランナーに向いているのは「PDCAサイクルを回すのが得意な」人!
広告プランナーに向いているのは、PDCAサイクルを回すのが得意な人です。
PDCAサイクルとは、Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)の頭文字をとったもので、このサイクルを回すことで継続的に業務の改善を目指します。Web広告を例に挙げて、広告プランナーがPDCAサイクルを回すことの重要性を見てみましょう。
例えば、猫の里親を探す保護猫団体がWebに広告を出すケース。「猫漫画が好きな人は、保護猫にも興味があるはず」と仮説を立てて、猫漫画を検索した時に保護猫団体の広告を出すことにします。
猫漫画を検索した人が、保護猫団体の里親募集サイトにもたくさんアクセスしてくれれば広告出稿は成功ですが、実際には思ったようにアクセス数が伸びないことが多いです。アクセス数が伸びない原因は、もしかすると「漫画の中の猫は好きだけど、実際の猫には興味がない」ためかもしれません。
そのため、保護猫に興味がある人に広告を届けるためには、「猫漫画が好きな人は、保護猫にも興味があるはず」という仮説を改善して、新たな仮説を作ることが必要です。
このように、広告業務ではPDCAサイクルを回さないと、最適なターゲットに広告を見せることができません。「日常生活でもついついPDCAサイクルを回してしまう」という方なら優秀な広告プランナーの素質があります。
広告プランナーになるために必要な資格・スキル
広告プランナーに必須なのは、プレゼンテーション能力です。
良い企画をたてられるスキルは前提として必要ですが、いくら良い企画を立ててもクライアントに納得してもらい、企画を任せてもらえなければ実際に広告を制作できません。わかりやすく説得力のある資料を作成し、広告の魅力を理解してもらえるプレゼンができることが優秀な広告プランナーに重要な能力です。
広告プランナーに転職するためのテクニック
広告プランナーに転職する時には「なぜ広告なのか」「どの媒体で出したいのか」を語れることが大切です。広告プランナーには華やかなイメージがあり、しっかりした志望動機もなく求人に応募する人が多いため、応募への本気度が高いことを示す必要があります。
例えば、テレビCMを手がけたいという場合、「若者がテレビを見なくなっている今、なぜテレビなのか」「どうして広告を出したいのか」を自分の言葉で説明できれば、採用担当の心にも響く志望動機になります。
また、広告業界は華やかなイメージだけでなく、実際には長時間労働や休日出勤など泥臭く仕事をすることが求められるもの。体力的にもハードな仕事、地道な仕事にも取り組み続けられることをあわせてアピールするのがポイントです。
まとめ
今回は広告プランナーの仕事内容から転職方法まで解説してきました。広告プランナーは華やかなイメージと裏腹に長時間労働や残業が多く、肉体的にタフなことが求められます。一方で、世の中に自分の手がけた広告が出ているところを見られ、時に大きな反響も得られるやりがいのある仕事でもあります。
プレゼンテーション能力に自信のある方は、ぜひ一度広告プランナーにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。良い転職活動になることをお祈りしております!