「転職したいなら資格があった方がいいかなあ」と転職のために資格の取得を考えたことはありませんか?自分のスキルをアピールするためにあると便利な資格。
資格は業種、職種を選ぶ要因になる上に、給料に関係する場合もあります。しかし、たくさんありすぎて、「本当に役立つ資格がわからない」「何から始めて良いかわからない」と勉強を始められない方も多いでしょう。
そこで当記事では、これから資格を取得したいと考えている方に向けて『資格を取得するメリットと注意点』『転職したいときの資格の選び方』『転職で人気な4つの業界でおすすめな資格』をご紹介。
ぜひ最後までご覧になり、資格選びの参考にしてください。
転職したい時に資格を取得するメリットと注意点
「資格って本当に有利になるの?」と疑問を感じたことはありませんか?看護師のような資格がないと働けない職業を除き、基本的に転職するときに資格が絶対に必要だということはありません。
しかし、資格によっては有利になる場合もあります。そこで、『資格を取得するメリット』と『資格取得に関する注意点』をお伝えします。
【メリット①】知識やスキルのアピールができる
資格は確実なスキルの証明になります。応募企業や職種に関係する資格を持っていれば、専門知識やスキルを持っているとアピールすることが可能です。
また、資格取得までの過程も評価されるので、「目標に向かって努力できる人」と資格を持っているだけで良い印象を持たれる場合もあります。
【メリット②】経験の浅さをカバーできる
希望職種の経験が浅い場合、資格を持っていることでカバーできる場合もあります。
例えば、あなたが採用担当者だったら『全くの未経験の人』と『未経験だけど仕事に資格を持っている人』の2人の内どちらを採用しますか?
ほとんどの方は資格を持っている人を選ぶでしょう。このように他の条件に差がなければ、資格が採用の決め手になることもあります。
【注意点】資格さえ取ればOK!ではない
資格取得について注意してほしいのが、資格さえあればOK!という訳ではないこと。例えば、仕事と関係ない資格を持っていても何のアピールにもなりません。
また、資格の有無よりも実務経験を重視する企業もあることを念頭に置いておきましょう。とはいえ、資格が全くの無駄というわけではありません。
大事なのは転職の方向性と資格を結びつけることです。資格を取得するときは、あなたが転職したい業種や企業に役に立つ資格を選びましょう。
【ケース別】転職したいときの資格の選び方
資格はMOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)などの万能性があるものから、税理士のような専門性の高いものまで、様々あります。
資格を取得するときは、転職の方向性と結びつけることが大事と説明しましたが、「自分はどの資格を取ればよいかわからない」と悩む方も多いのではないでしょうか。
そこで『未経験の業界に転職したい場合』『今のキャリアを活かす転職をしたい場合』『転職の幅を広げたい場合』の3つのケースに分けてどのような資格が良いかご紹介します。
未経験の業界に転職したい場合は即戦力がアピールできる資格がオススメ!
未経験の業界に転職するなら、即戦力をアピールできる資格がオススメです。
例えば、金融業界に転職したいなら『ファイナンシャルプランナー』不動産業界なら『宅地建物取引士』と業務に直結する資格取得を目指しましょう。
転職活動のときにアピールになるのはもちろん、転職後も役に立ちます。転職する業界が決まっている方は、必要とされる資格やニーズがある資格を調べてみましょう。
今のキャリアを活かす転職をしたい場合は国家資格の取得がオススメ!
キャリアアップができる転職をしたい場合は、ハイスキルを証明できる資格を選ぶことをおすすめします。
業務経験に加え、難関資格などの上位資格を持っていれば、転職先からの期待も大きく、キャリアアップが可能です。この場合、現在の業種における国家資格がオススメ!
例えば、人事、総務の分野でキャリアアップを目指すなら『社会保険労務士』金融業界やコンサルタントなら『中小企業診断士』などを目指すと良いでしょう。これらの資格はキャリアアップの他、独立開業も可能です。
転職の幅を広げたい場合は語学やPC系の万能性がある資格がオススメ!
まだ転職したい業界がわからない方や、将来的に転職したい方は、転職の幅を広げる万能性が高い資格がオススメです。以下の資格が転職の幅を広げる資格の一例です。
- TOEIC、英検などの語学系の資格
- MOS検定(マイクロソフトオフィススペシャリスト)などのパソコン系の資格
- 簿記などの認知度や求人が多い資格
万能性が高い資格は短時間でチャレンジしやすい資格が多いです。書籍や通信講座も見つけやすいので、仕事や転職活動と両立できます。
具体的な転職活動はまだだけど、資格を取りたい方は、このように挑戦しやすい資格から始めてみてはいかがでしょうか。
転職で人気な4つの業界でオススメな資格まとめ
転職市場では、『金融業界』『不動産業界』『IT・WEB業界』『医療・福祉業界』が人気があります。そこで、それぞれの業界と業界に共通するオススメな資格をご紹介。
気になる難易度や期間についてもまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
業界共通でオススメな資格3選
業界共通して役立つ代表的な資格である『日商簿記3級』『MOS検定』『ITパスポート』の難易度や学習期間の目安はこちらです。
概要 | 難易度 | 期間の目安 | |
日商簿記3級 | 経理・会計の基礎を習得 | ★★ | 2ヶ月から4ヶ月 |
MOS検定(マイクロソフトオフィススペシャリスト) | ワード、エクセル、パワーポイントなどのPCの基本的スキルを習得 | ★★ | 1ヶ月から4ヶ月 |
ITパスポート | ITに関する基礎知識を習得 | ★★ | 2ヶ月から6ヶ月 |
短期間でチャレンジできるので、転職活動を検討している方や、選ぶ仕事の幅を広げたい方にオススメです。
金融業界でオススメな資格3選
金融業界で役に立つ代表的な資格である『ファイナンシャルプランナー』『DCプランナー』『証券外務員』の難易度や学習期間の目安はこちらです。
概要 | 難易度 | 期間の目安 | |
ファイナンシャルプランナー | 税金・保険・年金などお金のエキスパート | ★★〜★★★★ | 2ヶ月から1年 |
DCプランナー | 確定拠出年金など企業年金のエキスパート | ★★★ | 2ヶ月から3ヶ月 |
証券外務員 | 株式や債権などの有価証券を売買できる | ★★ | 1ヶ月から2ヶ月 |
保険会社や金融機関ならファイナンシャルプランナー。証券会社なら証券外務員など専門家として活躍できる、業務と直結する資格の取得を目指しましょう。
不動産業界でオススメな資格3選
不動産業界で役に立つ代表的な資格である『宅地建物取引士』『マンション管理し』『不動産鑑定士』の難易度や学習期間の目安はこちらです。
概要 | 難易度 | 期間の目安 | |
宅地建物取引士 | 不動産売買や賃貸の仲介ができる | ★★★ | 2ヶ月から10ヶ月 |
マンション管理士 | マンション管理のコンサルができる注目の資格 | ★★★★ | 4ヶ月から9ヶ月 |
不動産鑑定士 | 不動産系資格の最高峰 | ★★★★★ | 10ヶ月から2年 |
マンション管理士や不動産鑑定士は難易度が非常に高いので、不動産業界に転職を考えている方は、まずは宅地建物取引士の取得を目指すのがオススメです。
IT・WEB業界でオススメな資格3選
IT・WEB業界で役に立つ代表的な資格である『基本情報技術者』WEBデザイナーを目指す方にオススメな『WEBデザイン技能検定』プログラマーを目指す方のスキルアップにオススメな『PHP技術者認定試験』の難易度や学習期間の目安はこちらです。
概要 | 難易度 | 期間の目安 | |
基本情報技術者 | IT分野における高度な専門知識と技術を取得 | ★★★ | 3ヶ月から6ヶ月 |
WEBデザイン技能検定 | WEBデザイナーを目指す上で必要な知識と技能を取得 | ★★〜★★★★ | 3ヶ月から6ヶ月 |
PHP技術者認定試験 | プログラミング言語であるPHPのスキルの証明 | ★★〜★★★★ | 3ヶ月から6ヶ月 |
IT・WEB業界は未経験者の採用も積極的なので、転職時に資格が必要ではありませんが、自分のスキルアップのために資格を取得する方が多いです。また、未経験者でも意欲のアピールになるので資格の取得を検討しても良いでしょう。
医療・福祉業界でオススメな資格3選
医療・福祉業界への転職で役に立つ代表的な資格である『医療事務』『調剤薬局事務』『介護職員初任者研修』の難易度や学習期間の目安はこちらです。
概要 | 難易度 | 期間の目安 | |
医療事務 | 病院での会計業務ができる | ★★ | 4ヶ月から6ヶ月 |
調剤薬局事務 | 調剤薬局での会計業務ができる | ★★ | 3ヶ月から6ヶ月 |
介護職員初任者研修 | 介護士の基礎の知識とスキルの習得 | ★ | 1ヶ月から4ヶ月 |
医療事務や調剤薬局事務は女性に人気の資格。書籍や通信講座もたくさんあり、勉強がしやすいのが理由の1つです。
また、介護職員初任者研修は比較的簡単に資格が取れる上に、資格手当がつく施設が多いため介護士に転職するときは取っておくことをオススメします。
まとめ
当記事では、転職のために資格の取得を検討している方に向けて『資格取得のメリットと注意点』『転職したいときの資格の選び方』『転職で人気な業種でオススメな資格』をご紹介しました。
転職に資格は必要ではありませんが、あなたのスキルや意欲のアピールポイントになります。ぜひ当記事を参考に、資格の勉強をスタートしてみてはいかがでしょうか。