「ルート営業を目指したいけど、ノルマがないって本当?」「お給料が安いって聞くけどどうなの?」など、ルート営業がどんな仕事かわからず転職を躊躇してしまうという方はいらっしゃいませんか?
当記事ではルート営業の仕事内容や働き方、転職の仕方まで、詳しく解説していきます。ぜひ最後までお読みいただき、転職活動に後悔がないようにしてください。
ルート営業の仕事内容・働き方・給与は?
ルート営業ではどんな仕事をするのでしょうか?また、働き方や給与はどんなものでしょうか?1つずつ具体的に見ていきましょう。
ルート営業の仕事内容
ルート営業とは、既存の取引先を相手に新商品の提案やアフターフォローを行う営業職のことです。既存の取引先と日頃から接点を持ち、要望や潜在的なニーズを引き出すことで解決策を提案します。
また、会社で新しい商品を取り扱い始めた時や、販売を強化する商品がある場合、取引先に商品を提案し、受注を目指すのも仕事です。そして、日頃から密なコミュニケーションをとることで取引先から信頼を勝ち取り、継続的な取引を維持しています。
なお、ルート営業は新規の取引先を開拓するわけではないので、テレアポや飛び込み営業などは行いません。
ルート営業の働き方!休日や残業は?
ルート営業では残業や休日出勤はほとんど発生しない場合が多いです。よく比較される新規開拓営業の場合、厳しいノルマが課され、残業して訪問アポを獲得したり、多少無理なスケジュールをこなしてノルマ達成を目指すなどハードワークな傾向が見られます。
しかし、ルート営業の場合は新規開拓の必要が無いため、ノルマが課されることは少なく、無理の少ない仕事量で営業時間内に終わることが多いです。また、新規開拓営業のように、時間外や休日にアポが入るなんてことは少ないため、残業や休日出勤の可能性が下がります。
ワークライフバランスを重視した柔軟な働き方がしやすいため、「家族との時間を増やしたい」「旅行を楽しみたい」など、プライベートの時間を充実させたい方におすすめのお仕事です。
ルート営業の給与は?
ルート営業の平均年収は403万円と、他の営業職と比較するとやや低めの水準です。決まった取引先を回ることが仕事でノルマも厳しくなく、ワークワイフバランスを取りやすい代わりに、給与はそれほど高くない傾向にあります。
ただし、20代と30代を比較すると30代の方が年収が平均103万円ほど高く、他の職種と同様、年齢を重ねると昇給が見込めることがわかります。
もしもっと給与をあげたい場合は、同じ営業職の中でも新規開拓営業を担当するなどのキャリアチェンジを検討してみてください。
参考:職種別平均年収ランキング|求人・転職エージェントはマイナビエージェント (mynavi-agent.jp)
職種名 | 平均年収 | 20代平均年収 | 30代平均年収 |
ルートセールス | 403万円 | 379万円 | 482万円 |
ルート営業の1日の流れ・やりがいと苦労とは?
ルート営業の1日の流れややりがい、苦労はどんなものでしょうか?詳しく見ていきましょう。
ルート営業の1日の流れ
ルート営業について、ある業務用食品メーカーでの1日の流れを見てみましょう。
9:00 | 事務作業 |
9:30 | 荷物の積み込み |
10:00 | 配送 |
12:00 | ランチ |
13:00 | 積み下ろし |
17:00 | 翌日の注文を確認 |
17:30 | 電話番 |
出社したらまずは納品書の整理をしつつ、前日の注文をもとに伝票を作成します。荷物を積み込んだら、20〜30件の客先を訪問。客先回りが全て終わったら帰社し、荷物の積み下ろし後、集金したお金を収納します。最後に社内で電話番をして、定時になったら帰宅です。
ルート営業では残業は基本的に発生せず、会社によっては定時前に帰宅できる日があることも。基本的には厳しいノルマもなく、働きやすい環境であることが多いです。
ルート営業のやりがいは「お客様と深い信頼関係を築けること」
ルート営業のやりがいは、お客様と深い信頼関係を築けることです。
継続的に取引があるお客様とのやりとりが中心で、日頃から新商品を提案したり、販売後の商品のアフターフォローをしたりする中で、取引先の担当者との関係性も深まります。日々の良好なお付き合いの結果、時には取引先の売上拡大に繋がる対応ができることも。
取引先との信頼関係を築いた結果、取引先の担当者から感謝の声をもらえるほか、取引先の売上に貢献できた時には、ルート営業は非常に大きなやりがいを感じられるものです。
ルート営業の苦労は「取引先との良好な信頼関係を維持し続けること」
ルート営業の苦労は、取引先との良好な信頼関係を維持し続けるのが難しいことです。
ルート営業では、もし気づかないうちに取引先が何か不満を抱えてしまった場合、いつ取引が停止するかわからないリスクを抱えてしまいます。そのため、常に取引先に何か不満がないか、気になっていることがないかをきっちり引き出して確認し、問題を解消しておくことが必要です。
そのため、ルート営業は担当するすべての取引先について、日頃から雑談ベースのヒアリングを行うことで、常に近況や課題の状況を把握しなければならないという苦労があります。
ルート営業は、いつも気を緩めず一定のプレッシャーをもって取引先と向き合うことが求められる仕事です。
未経験からルート営業になるための方法
未経験からルート営業になるにはどうしたらよいでしょうか?転職方法について詳しく見ていきましょう。
ルート営業の資格取得・勉強方法
ルート営業になるのに特殊な資格は必要ありませんが、客先回りをするのに普通運転免許が必要となる可能性が高いです。
ルート営業として入社後には、自社の取り扱い商品について詳細に理解することが必要になります。例えば、コピー機の営業の場合は自社のコピー機のスペックについて詳しく把握しておくことが必要です。
お客様に商品を買ってもらうため、問い合わせが来た時のためにしっかりと自社商品の魅力や、他社製品との違いを理解しておかなければなりません。
ルート営業へ転職するための心構え
ルート営業へ転職するためには、良好な人間関係を築く能力や、観察力が重要です。
例えば、人と話すのが好き、相手が何を考えているのか観察して相手の喜ぶことをするのが好きという人は、取引先と長期的な関係を維持しなければならないルート営業が向いています。
また、取引先の課題は必ずしも目に見えるものではないので、会話の中でそれを見抜き、潜在的なニーズを引き出すことが重要。常に取引先の不安や課題を解決できていれば、良好な取引関係を維持することができるのです。
ルート営業へ転職するための志望動機・自己PRの書き方
ルート営業に転職するためには、
- 取り扱う商材について強く関心を持っていること
- 長期的な人間関係を維持するのが得意なこと
- ヒアリング力が高いこと
をアピールするのがおすすめです。
まず、「取り扱う商材について強く興味を持っていること」を志望動機でアピールしましょう。どんなところに興味を持っているのか、なぜ他社製品ではないのかを熱く語ることができれば、志望度の高さをアピールでき、採用担当も納得感を得られます。
また、「取引先と長期的な関係を維持するのが得意なこと」「ヒアリング力が高いこと」もアピール材料のひとつです。
重要なのは、ただスキルがあることをアピールするだけでなく、自分の経験と結び付けてスキルの高さ、有用性に納得感を持ってもらうこと。ルート営業としてスキルを十分に活かせることをアピールしましょう。
まとめ
ルート営業の仕事内容や転職方法について解説してきました。ルート営業は取引先と長期的に良好な関係性を維持しなければいけない点に、やりがいと苦労の両方がある仕事です。
コミュニケーション能力や観察力に自信がある方、また、取り扱う商材に強く関心を持てる企業が見つかった方は、ぜひルート営業にチャレンジしてみてください。良い転職活動ができることをお祈りしております!