「法人営業を目指したいけど、飲み会や接待があるって本当?」「ノルマはどのくらい厳しい?」など、法人営業がどんな仕事かわからず転職を躊躇してしまうという方はいらっしゃいませんか?
当記事では、法人営業の仕事内容や働き方、転職の仕方まで、詳しく解説していきます。ぜひ最後までお読みいただき、転職活動に後悔がないようにしてください。
法人営業の仕事内容・働き方・給与は?
法人営業ではどんな仕事をするのでしょうか?また、働き方や給与はどんなものでしょうか?1つずつ具体的に見ていきましょう。
法人営業の仕事内容
法人営業の仕事は、法人企業に対して商品・サービスを販売することです。法人営業と対になっている「個人営業」と違い、取引相手は法人。つまり、会社に向けて営業することになるため、購入までの意思決定が難しくなったり、数億円規模の取引となったりするなど、大変な面がたくさんあります。
また、法人を相手するため、高いプレゼンテーション能力が必須。特に広告やコンサルティングなどの無形商材と呼ばれる商品を取り扱っている場合は、モノが存在する有形商材よりも高いプレゼンスキルを発揮しなければなりません。
その代わり、高い販売スキルを養うことができ、自身の成長を大きく感じられる職種でもあります。
法人営業の働き方!休日や残業は?
法人営業は担当する企業との密接な関係性作りも大切になるため、時間外に接待で食事に行ったり、休日に一緒にゴルフに行ったりするなど、比較的時間を拘束されることが多いです。ただし、自分のペースで時間を調整することは難しいものの、代休を取ることは可能です。
法人営業は、人と話をするのが好きな人、お酒を飲むのが好きな人にとっては楽しく働くことができる働き方をすることが多くなっています。
法人営業の給与は?
法人営業の年収は平均447万円で、年齢が上がると年収も上昇する傾向にあります。
個人営業と比較すると、法人営業の方が取り扱う案件の金額規模が大きいことから、年収も高いことが多いです。
また、企業によっては基本給を抑えつつ受注件数で報酬が上積みされる成果報酬方式を取っていることもあります。成果報酬方式の場合、努力して成果を出せば年収も上がるため、モチベーションが維持しやすいです。
参考:職種別平均年収ランキング|求人・転職エージェントはマイナビエージェント (mynavi-agent.jp)
職種名 | 平均年収 | 20代平均年収 | 30代平均年収 |
法人営業 | 447万円 | 413万円 | 530万円 |
法人営業の1日の流れ・やりがいと苦労とは?
法人営業の1日の流れややりがい、苦労はどんなものでしょうか?詳しく見ていきましょう。
法人営業の1日の流れ
ある保険代理店の法人営業について、1日の流れを見てみましょう。
9:00 | 社内打合せ(案件の進捗確認) |
10:00 | 顧客訪問 |
12:00 | ランチ |
13:00 | 顧客対応(来客) |
15:00 | 資料作成、電話対応 |
16:00 | 書類整理 |
17:00 | 退社 |
朝イチで社内の進捗確認会議を行った後は、取引先の顧客を訪問したり、逆に顧客の訪問を受けたりと取引先と接する時間が多くなっています。最近は実際に客先を訪問するだけでなくWeb会議も増えているため、法人営業にも最低限のITリテラシーが必要です。
また、取引先との直接のやりとりだけでなく、取引先から引き出したニーズを満たすような提案ができるよう、社内でプレゼン資料作成も行います。
法人営業のやりがいは「会社の売上を生み出せること」
法人営業のやりがいは、会社の売上を自分の力で生み出せること。
法人営業では無形商材を扱っていたり、商材の単価や数量が大きいことから取引金額が大きくなり、取引先の決裁を通すのが難しいです。その代わりに、案件を獲得できた時の達成感は大きくなります。
もちろん法人営業では、日頃から取引先と良い関係性を構築したり、商材の研究や魅力的なプレゼンをする努力が欠かせません。努力することが多い分、大きなやりがいを持って取り組めます。
法人営業の苦労は「ノルマに追われること」
法人営業の苦労はノルマに追われることです。
毎月の目標売上金額が厳しく設定されていることが多く、残業や休日出勤でなんとか目標達成することも多くなります。厳しい目標を達成することにやりがいを感じられる場合は問題ないですが、中にはプレッシャーに耐えられず心身が疲弊してしまう人も。
法人営業に挑戦したい場合は、自分がどんなタイプか見極めてから慎重にチャレンジするようにしましょう。
未経験から法人営業になるための方法
未経験から法人営業になるにはどうしたらよいでしょうか?転職方法について詳しく見ていきましょう。
法人営業の資格取得・勉強方法
法人営業には特別必要な資格はありませんが、求められるスキルはあります。
具体的には、
- コミュニケーション能力
- プレゼン能力
- 資料作成能力
の3つです。
まず、取引先とまめにやりとりすること、取引先のニーズを聞き出すことが重要となるので、前提としてコミュニケーション能力が必要になります。
また、取引先を納得させる、商品を買ってもらうためのプレゼン能力も必要です。淡々と説明するのではなく、どうしてこの商品が必要なのか、どんな魅力があるのかをしっかりアピールできることが大切。
さらに、プレゼンを成功させるためには、論理的でわかりやすい資料作成能力も必要です。本当に良い商品でも資料がわかりにくかったり、情報が多すぎて整理されていなかったりすると魅力が伝わりません。伝えたいことをシンプルに、そして的確に必要な情報を伝える資料が作れることが大切です。
法人営業へ転職するための心構え
未経験から法人営業へ転職する場合は、新規の大口取引を獲得できるよう、大手企業の人材と人脈を築いておくのがおすすめです。やろうと思ってもなかなかできることではないですが、人脈さえあれば年齢を重ねてからの転職も難しくありません。
また、もし人脈がなくても、全くの未経験から法人営業を採用している企業もあります。経験を積む時間が惜しい、年齢が高くて転職活動にあまり時間をかけられないという場合は、転職サイトや転職エージェントを利用して未経験OKの求人を探しましょう。
求人検索の際には「法人営業」だけでなく「営業」で広く検索して、内容を見て法人営業か個人営業かを判断すると、効率よく求人を探すことができます。
法人営業へ転職するための自己PR・志望動機の書き方
未経験から法人営業へ転職するには、これまでの経験や持っているスキルが営業職に繋げられることをしっかりアピールすることが大切です。
例えば、商品を提案する時には決裁者が複数いることが多いので、わかりやすく魅力的なプレゼンができる能力、目上の人とも会話するのが得意ということをアピールするのがおすすめです。
その際、プレゼン能力やコミュニケーション能力を発揮できていることがわかるよう、具体的なエピソードを交えて説明するようにしましょう。具体的なエピソードが添えられていれば、採用担当にも納得してもらいやすい自己PRになります。
また、その会社の営業スタイルに共感があるという点をアピールするのも有用です。
まとめ
法人営業の仕事内容から転職方法まで解説してきました。法人営業は休日や時間外にも取引先の対応をしたり、ノルマに追われたりなどの苦労もありますが、大きな金額を動かせるなどやりがいもその分大きい仕事です。
興味がある方は、プレゼン能力や資料作成能力をアピールしつつ、法人営業への転職にチャレンジしてみてください。良い転職活動ができることをお祈りしております!