新作ゲーム作成の中心となるゲームプランナー。ゲーム業界に興味がある方なら一度は聞いたことがあると思います。しかし「実際にどんな仕事をするの?」「未経験でも転職できる?」などゲームプランナーについて疑問をお持ちではありませんか?
そこで今回は
- ゲームプランナーの仕事内容・働き方・給料は?
- ゲームプランナーの1日の流れ・やりがい・苦労とは?
- 未経験からゲームプランナーになる方法
についてご紹介します。ゲームプランナーに興味がある、転職したいとお考えの方はぜひ最後までご覧ください。
ゲームプランナーの仕事内容・働き方・給料は?
そもそもゲームプランナーがどのような仕事で、どんな働き方をしているのかご存知ですか?はじめに、ゲームプランナーの「仕事内容」「働き方」「給料」についてご紹介します。
ゲームプランナーの仕事内容
ゲームプランナーは、ゲームの企画から制作、分析、運用などゲーム開発の全ての工程に関わる仕事です。ゲームプランナーと聞くと、ゲームの企画を考える仕事を想像しがちですが、実は「プログラムとデザイン以外全てがプランナーの仕事」といっても過言ではありません。
ゲームプランナーの仕事内容を以下の表にまとめたので確認していきましょう。
企画 | プロデューサーから降りてきたジャンルやターゲットをもとに、どのようなゲームを作るか企画し、プレゼンする |
仕様書の作成 | シナリオ、マップ、キャラクターなど具体的な「ゲームの設計図」を作る仕様書をもとに、デザイナーやプログラマーは開発する |
制作の管理 | デザインやシナリオなど仕様書どおりに制作されているか管理する |
分析・運用 | 売れ行きやユーザーの声を分析し、次回作にいかすオンラインゲームやアプリゲームではリリース後の運用も担当する |
ユーザー対応 | クレームや問い合わせの対応をする |
ゲームプランナーの働き方!残業や休日は?
ゲームプランナーは企業によりますが、勤務時間は1日約8時間。フレックスタイム制や裁量労働制で、始業・終業時間を自分で調整できる企業が多いです。休日は、土日休みの完全週休二日制で一般的な企業と変わりません。
残業は平均月30時間ほどで、通常時はあまり残業になりませんが、ゲームのアップデート前や、リリース前などは残業が多くなり、深夜まで仕事をすることもあります。
しかし、自由な社風の企業が多く、服装自由、休憩自由など、自分のペースやスタイルで働くことができる働き方です。
ゲームプランナーの給料
ゲームプランナーの平均年収は498万円。年功序列ではなく、実力主義のため個人の実績や企業によって収入の差が大きい傾向があります。未経験者や新卒では250〜350万。中堅プランナーになると350万円〜500万ほどが目安です。中には年収700万を超える方も多くいます。
さらに、プランナーからディレクターやプロデューサーにキャリアアップして500万円から1000万円もの高収入を目指すことも可能です。
参考:ゲームプランナーの仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)
ゲームプランナーの1日の流れ・やりがい・苦労とは?
毎日遅くまで仕事をしているイメージがあるゲームプランナー。一体どのような1日を過ごしているのでしょうか?今回はゲームプランナーの1日の流れを解説しながら、「やりがい」「苦労」についてご紹介します。
ゲームプランナーの1日の流れ
ゲームメーカーでプランナーとして働くAさんの1日をご紹介します。
時間 | 仕事内容 | 補足 |
10:00 | 出社・メールチェック | |
10:10 | 仕様書の作成 | メールチェック後、ゲームの設計図である仕様書の作成に取り掛かります |
11:30 | 会議 | 数名のプランナーとクリエイターが参加して、仕様書の説明と質疑応答の会議を行います |
12:30 | ランチ | 昼休みの時間は決まっていないので、とれる時に昼食をとります |
13:30 | 制作物のチェック | プログラマーから制作物が上がってきたので、仕様書通りでできているかチェックします修正やバグがあるときはその都度打ち合わせします |
15:00 | 情報収集 | 子どもの学校帰り狙って商業施設に行き、どんなゲームで遊んでいるか情報収集します |
16:30 | 仕様書作成 | 午前の仕様書作成の続きをします作業中にクリエイターから質問や相談があれば随時対応します |
19:30 | 退社 | 今日は30分ほど残業して帰りました会社をあげて残業時間を減らす取り組みをしています |
ゲームプランナーのやりがいは多くの人に「面白い」を届けられること
ゲームプランナーのやりがいは、世界中の人に自分の考えた面白いゲームを届けられること。なぜなら、多くの仲間と四苦八苦し、長い年月をかけたゲームがリリースされる瞬間は「頑張ってよかった」という達成感を味わえるからです。
ゲームプランナーは、子供の頃からゲーム大好きで「自分が面白いと思うゲームを作りたい」が働く原動力。制作中に辛いことがたくさんあっても、面白いゲームを作る夢を叶えるためなら耐えられます。手塩にかけたゲームを多くの人に届け、愛される喜びは、ゲームプランナーの醍醐味です。
ゲームプランナーの苦労は何でも屋になりがちなこと
ゲームプランナーの苦労は、開発から運営と関わる人も多く何でも屋になりがちなことです。プログラムを書くこと、デザインをする以外の全てが仕事と言っても過言ではないため、プランナーにかかる負担や責任は重くのしかかります。
例えば、バグがないか実際にプレイするデバッグ作業や、ユーザーからのクレーム対応、制作チームとディレクターの板挟みなど、何か問題が起これば全てプランナーが対応しなければいけません。
心無い言葉を言われることも多く、肉体的にも精神的にもストレスがかかり、投げ出したくなることもあります。ゲーム開発にまつわる全ての問題が集まり、対応することが、ゲームプランナーの辛いところです。
未経験からゲームプランナーになる方法
ここからは未経験からゲームプランナーになるために「向いている人の特徴」「必要なスキル・資格」「転職テクニック」を解説します。ぜひ転職を検討中の方は参考にしてみてくださいね。
ゲームプランナーに向いているのはメンタルが強い人
ゲームプランナーには、メンタルが強い人が向いています。なぜなら、ゲームの開発、運営、プロモーションなど全てに関わるプランナーは大きなプレッシャーと常に隣り合わせだからです。
職人気質なクリエイターたちをまとめ上げる苦労や、リリース前の「ゲームが売れるか」という不安。他にも、バグの発生による急な残業や休日出勤、ユーザーからのクレームに対応するなど、ゲーム制作ではたくさんの壁が立ちはだかります。ゲームプランナーは、どのようなことにも辛抱強く耐えることが必要です。
したがって、辛いことにも踏ん張れる、忍耐強さや精神力がある人がゲームプランナーに向いている傾向があります。
ゲームプランナーに必要なスキル・資格
ゲームプランナーになるために必要なスキルやあると良いスキルをご紹介します。
必要なスキル |
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Office系ソフトスキル |
データ管理やプレゼンに必要なExcelやPowerPointなどを使いこなせるスキル |
分析力 |
ユーザーの傾向、トレンドなどを分析するスキル |
企画力 |
面白いアイディアや、人気を得るゲームを企画するスキル |
あると良いスキル |
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プログラミングスキル |
ゲーム開発でよく使うC言語やJavaなどの言語の習得 |
デザインの知識 |
イラストレーターやフォトショップなどのツールを一通り使えるスキルやデザインの基礎知識 |
業務で使うExcelなどを使いこなすスキルは必須です。また、未経験の場合、実務経験がないぶん、分析力や企画力などプランナーに必要な資質を求められる傾向があります。前職でデータ分析や商品企画などの経験がある方は、大きくアピールしましょう。
プログラミングやデザインの基礎知識は、仕様書の作成やプログラマーやデザイナーに的確な指示をするために、習得しておくと有利になります。学習サイトや本でも学ぶことができるので、転職をお考えの方は勉強してみてはいかがでしょうか。
ゲームプランナーになるための転職テクニック
未経験からゲームプランナーになるための「求人の探し方」「採用選考の企画書対策」をご紹介します。
求人の探し方
ゲーム業界は経験者を優遇する傾向があるため、未経験の採用は、正直難しいです。そこで、おすすめなのは転職エージェント。転職エージェントでは、求人サイトなどに公開されていない非公開求人が多いです。
その中には、もちろん未経験可の求人もあり、応募できる企業の幅が広がります。ゲーム業界に特化した転職エージェントもあるので、未経験の方はぜひ登録しましょう。
ゲームプランナーになるための企画書対策
ゲームプランナーの選考では応募書類で企画書が求められることが多いです。企画書が合否を左右するので、未経験の方は十分に対策をとりましょう。
企画書対策のポイントはこちらの2つです。
- 企画書に必要な項目を覚えること
- 実際の企画書の真似をする
Youtubeやネットを検索すると実際の企画書や、書き方の解説がたくさん出てきます。まずは、真似をしながら企画書を書くことに慣れましょう。ゲーム業界に特化した転職エージェントでは、企画書の添削をしてもらえるサポートもあるので、企画書を初めて書く方や、自信がない方は活用することをオススメします。
まとめ
当記事では、ゲームプランナーの「仕事内容」「やりがい」「未経験からなる方法」などについて解説しました。未経験からゲーム業界に転職する難易度は高いですが、可能性はゼロではありません。大切なのは、動き出すことです。必要なスキルの勉強や転職エージェントの登録などできることから始めてみては、いかがでしょうか。