お客様の快適な居住空間作りのお手伝いをするインテリアコーディネーター。好きなインテリアに囲まれて仕事がしたい方に人気のある仕事です。しかし、「おしゃれなセンスがないと無理?」「デザイン系の学校出身じゃなくても大丈夫?」などインテリアコーディネーターに関して疑問をお持ちではありませんか?
そこで今回は
- インテリアコーディネーターの仕事内容・働き方・給与は?
- インテリアコーディネーターのやりがい・苦労・向いている人の特徴とは?
- 未経験からインテリアコーディネーターを目指す方法
についてご紹介します。
インテリアコーディネーターに興味がある、転職したいとお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。
インテリアコーディネーターの仕事内容・働き方・給与は?
そもそもインテリアコーディネーターがどのような仕事で、どんな働き方をしているのかご存知ですか?はじめに、インテリアコーディネイターの「仕事内容」「働き方」「給料」についてご紹介します。
インテリアコーディネーターの仕事内容
インテリアコーディネーターとは、住宅や店舗などのインテリアについて、お客様の要望に応じて適切な提案やアドバイスをする仕事です。
インテリアと聞くと家具をイメージしがちですが、実は家具だけではありません。壁紙、床材、カーテン、照明器具など内装の全てをお客様と一緒にコーディネートしていきます。
活躍の場は広範囲にわたり、ハウスメーカー、工務店、設計・デザイン事務所、インテリアメーカー、家具店などが主な勤務先です。
インテリアコーディネーターの働き方!残業や休日は?
インテリアコーディネーターの勤務時間は1日7.5時間から8時間。残業時間は月平均20時間から40時間と企業によって幅があります。
休日は、土日にお客様の訪問や打ち合わせが多いので、シフト制や平日2日休みが一般的です。例えば、ハウスメーカーでは火、水が定休日の企業が多い印象があります。
お客様の都合に合わせて働くため、夕方や夜に打ち合わせがあるため勤務時間が腹側になりがちです。その代わり、毎回、お客さまが変われば部屋の図面や扱うインテリアも異なるため常に新鮮な気持ちで働くことができます。
決まったルーティンで働きたい方には不向きですが、「平日に休みたい」「さまざまな人と出会いたい」方におすすめな仕事です。
インテリアコーディネーターの給与
インテリアコーディネータの給与についてみていきましょう。
インテリアコーディネーター | 日本全体 | |
平均年収 | 416万円 | 461万円 |
参考:インテリアコーディネーターの仕事の年収・時給・給料(求人統計 …
参考:平均給与 – 国税庁
インテリアコーディネーターの年収は日本の平均年収に比べて若干低め。しかし、インテリア・建築業界では、資格手当をつける企業が多く、インテリアコーディネーターの資格を取得すると給料に上乗せされます。
また、キャリアを積み上げていくとフリーランスとして独立することも可能。独立して600万円から1000万円以上の高収入を得る方もいます。
インテリアコーディネーターのやりがい・苦労・向いている人の特徴とは?
お客様や建築業者など多くの人と関わるインテリアコーディネーター。一体どんなやりがいや苦労があるのでしょうか?ここからは、インテリアコーディネーターの「やりがい」「苦労」「向いている人の特徴」についてご紹介します。
インテリアコーディネーターのやりがいは自分の好きなことでお客様を喜ばせられること
インテリアコーディネーターのやりがいは、「インテリアが好き」という自分の得意分野で、お客様を喜ばせる事ができることです。
インテリアコーディネーターを目指す方は、もともとインテリアが好きだったり、興味があった方がほとんど。好きなことを仕事にできるだけでも幸せなのに、さらに自分の好きなことで、他の人の役に立てることに、大きな達成感を感じられます。
例えば、注文住宅の内装を決める時、お客様は「なんとなく明るい感じ」など漠然としたイメージしか持っていないものです。漠然としたお客様のイメージを汲み取り、要望に沿ったインテリアを提案するのがインテリアコーディネーターの腕の見せ所。
実際に、出来上がった住宅や内装を見たときのお客様の笑顔は、インテリアコーディネーターをやっていて良かったと思わせてくれます。自分の好きなことを生かして、お客様を幸せにできることはインテリアコーディネーターの大きな魅力です。
インテリアコーディネーターの苦労はメーカーとのやり取りや管理
インテリアコーディネーターの苦労は、多くのメーカーとのやり取りと管理です。お客様の希望を全て叶えるためには、何社ものメーカーの製品を使います。壁紙はA社、床材はB社、照明はC社とそれぞれバラバラなメーカーに発注することも珍しくありません。
お客様の希望や住宅の規模によっては、一度に数十社のメーカーを使う場合もあります。何十社のメーカー1つ1つの発注書を作ったり、期限内に製品を揃えるために配送スケジュールを管理することは非常に大変です。
さらに、住宅の場合、内装に大きな金額をかけるので、発注ミスなど1つのミスも許されません。ミスなく多くのメーカーとやり取りしたり、期限に間に合うように配送スケジュールを管理することは、インテリアコーディネーターの大変なところです。
インテリアコーディネーターに向いているのは相手のことを尊重できる人
インテリアコーディネーターは、相手の話をよく聞き、考えを尊重して行動できる人に向いています。なぜなら、インテリアコーディネーターはお客さまのニーズに応え、満足してもらうことが仕事だからです。
インテリアは、個人の好みやセンスが色濃く出ます。もちろん自分の好みでアドバイスをすることもありますが、最終的にはお客さまのセンスや雰囲気などから、ニーズに応えるための提案をすることがベスト。
自分の考えを貫きたい人には不向きですが、相手の立場に立って考えられる人、相手の意見を尊重できる人に向いている職業です。
未経験からインテリアコーディネーターを目指す方法
ここからは未経験からインテリアコーディネーターを目指すために「必要な資格・スキル」「自己PRポイント」「面接でよく質問される内容」を解説します。ぜひ転職を検討中の方は参考にしてみてくださいね。
インテリアコーディネーターに必要な資格・スキル
インテリアコーディネーターに必要な資格やスキルをご紹介します。
必要なスキル |
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パソコンスキル |
Excel、PowerPointや図面を作成するための基本的なパソコン作業ができるスキル |
コミュニケーション能力 |
お客様や取引会社との連携が取れるコミュニケーション能力 |
あると良い資格 |
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インテリアコーディネーター資格試験 |
インテリアに関する幅広い商品知識を持ち、快適な居住空間を作るためのインテリア計画や商品選択のアドバイスすることを目的とした資格 |
カラーコーディネーター |
色の性質・特性など、 仕事に役立つ実践的な色彩の知識を学ぶことができる資格 |
インテリアコーディネーターになるには、見積書の作成や図面を制作するためのパソコンスキルが求められます。また。お客様のヒアリングや打ち合わせが重要なため円滑なコミュニケーションが取れる能力が必須です。
資格については、インテリアコーディネーターの資格がなくても転職することは可能です。もちろん転職時に資格を持っていると有利ではありますが、実は、インテリアコーディネーター資格試験は、合格率が約20%と難易度が高く、企業は資格の有無を重要視しません。
しかし、資格の勉強中でも、やる気と意欲のアピールになりますので、未経験の方は積極的に資格取得にチャレンジすると良いでしょう。
インテリアコーディネーターになるための自己PRポイント
未経験の方が志望動機や自己PRでのアピールポイントは以下になります。
- コミュニケーション力
- プレゼンテーション能力
- インテリアへの関心興味
上記のスキルや熱意をこれまでの経験を踏まえてアピールしましょう。例えば、前職が販売職の場合、「お客様の好みをヒアリングして、好きそうな商品を販売することが得意で、個人売上が月〇〇万円でした」のように具体的なエピソードや数字を入れると、自分の強みが伝わりやすくなります。
インテリアコーディネイターの面接でよく質問される内容
面接本番は緊張してうまく話せなくなりがちです。そこで事前によく聞かれる質問に対して練習しておきましょう。例えばよく聞かれるインテリアコーディネーターならではの質問は以下になります。
- お客様の信頼を得るために何が大切でしょうか?
- インテリアコーディネーターのどんなところに興味を感じていますか?
回答するときは、結論→その理由の順で答えるのがポイント。信頼を得るためには?という質問ならば、「私は、お客様の信頼を得るためには〇〇だと考えます。なぜなら〜」というように結論から理由という流れで話すと、言いたいことが伝わりやすいです。また、論理的に説明できるプレゼンテーション能力があるとアピールする事ができます。
まとめ
当記事ではインテリアコーディネーターの「仕事内容」「やりがい」「未経験からなる方法」などについて解説しました。インテリアコーディネーターは、好きなことを生かして、お客様の幸せに貢献できる魅力的なお仕事。未経験の求人も多いので、興味がある方は検討してみてはいかがでしょうか。