「ホールスタッフは誰でもできるって聞いたけど本当?」「本当に未経験からでもなれる?」など、これからホールスタッフを目指している方で、疑問を感じている方はいませんか?
そこで今回は、ホールスタッフの仕事内容や働き方、転職の仕方まで、詳しく解説していきます。ぜひ最後までお読みいただき、転職活動に後悔がないようにしてください。
ホールスタッフの仕事内容・働き方・給与は?
ホールスタッフには、レストラン、居酒屋などさまざまな場所で働くいろいろなホールスタッフがいます。そこで、ホールスタッフの代表的な『仕事内容』『働き方』『給料』についてご紹介します。
ホールスタッフの仕事内容
ホールスタッフは飲食店でお客様の接客を担当するのが仕事です。具体的には、
- お客様を席へ案内する
- お客様から注文をとる
- お客様に料理を運ぶ
- レジでお会計をする
- 座席の片づけをする
などの作業があります。ホールスタッフの仕事にはいろいろな作業があるので慣れるまでは大変ですが、提供するメニューやテーブル番号、店ごとのルールなどをひとつずつ覚えていくことが大切。忙しくても丁寧に、そして迅速に対応していくことが重要です。
ホールスタッフの働き方!休日や残業は?
ホールスタッフの平均残業時間は月14.4時間で、残業時間が少ない職種のひとつです。シフト制でスタッフを回していることが多いため、お店が忙しくても時間が来れば退勤できる仕組みのため、残業時間が少なくなります。
ただし、店舗によってはシフトの調整自体が難しいことも多く、土日に休みにくく平日が休みになる人も多いもの。もし土日に休みたいという希望がある場合は、ホールスタッフとして働ける店舗の選択肢がかなり限られてしまうため、他の職種を目指した方が良いでしょう。
参考:平均残業時間ランキング【最新版】 今の仕事の残業は少ない?多い? |転職ならdoda(デューダ)
ホールスタッフの給与は?
ホールスタッフの年収は、正社員の場合は平均369万円。月給換算すると31万円、初任給は22万円程度が相場です。また、ホールスタッフはアルバイトやパートとして働くケースも多く、平均時給は977円。派遣社員の場合は1,230円となっています。
ホールスタッフは勤務先によって求められるスキルや時給に差が出てくるもの。特に深夜の勤務だと時給がアップするので、たくさん稼ぎたい場合は深夜の時間帯をメインに働くのがおすすめです。
参考:ホールスタッフの仕事の平均時給は977円/平均年収は369万円!給料ナビで詳しく紹介|求人ボックス (xn--pckua2a7gp15o89zb.com)
ホールスタッフの1日の流れ・やりがいと苦労とは?
ホールスタッフの方は一体どのように仕事をしているのでしょうか?ここでは、ホールスタッフの『1日の流れ』『やりがい』『苦労』についてご紹介します。
ホールスタッフの1日の流れ
あるホールスタッフの1日の流れを見てみましょう。
11:00 | 出勤、開店準備 |
12:00 | ランチ営業 |
16:00 | ディナー営業準備 |
17:00 | ディナー営業 |
20:00 | 締め作業準備 |
21:00 | 勤務終了 |
お昼前に出勤してまずは開店準備です。お客様の予約状況をチェックしてテーブル配置を割り振りし、営業開始に向けてお店の掃除やテーブルセッティングを行います。ランチ営業が開始したら接客と給仕の対応。オーダーをキッチンに伝えたり、ドリンクを作ったりしつつ、お客様に料理を運びます。
ランチ営業が終わりに近づくと、片づけとディナー営業の準備を同時並行で開始。客足が落ち着いたら賄いを食べて休憩です。ディナー営業の開始時間には再び接客と給仕の対応を行い、この時間に新人教育も実施します。ピークの時間が終わったら締め作業をして、閉店時間が来たら勤務終了です。
ホールスタッフのやりがいは「常連客から感謝の声をもらえること」
ホールスタッフのやりがいは、常連客から感謝の声をもらえることにあります。
時にはクレームをもらうこともある辛い仕事ですが、常連さんからは「ありがとう」「おいしかったよ」などの声をもらえることも多いものです。常連客の来る時間帯がわかってくる頃には、こちらからお声がけして話をすることも増え、気づけば常連さんと仲良くなっているケースも。
また、ホールスタッフとして働いていると、常連客から励ましの声をかけてもらえた時に、また頑張ろうと思えます。ホールスタッフは直接お客様と接する仕事なので、大変なことも多いものの、喜びもその分大きい仕事です。
ホールスタッフの苦労は「酔っ払いの対応が大変なこと」
ホールスタッフの苦労は、酔っ払いの対応が大変なこと。
例えば居酒屋のホールスタッフでは、通常のクレーム対応に加えてお酒が入って吐いてしまったり、潰れてその場で寝てしまうお客様の対応も必要になります。ただでさえ深夜帯は疲れが出てきている時間帯なのに、通常の接客に加えて、嘔吐物の掃除やお客様の介抱もしなければなりません。
また、中には大声を出して叫んだりケンカをし始める方、スタッフに延々絡んでくる方もいるので、ホールスタッフには都度柔軟な対応が求められます。ホールスタッフは疲れの多い深夜帯に酔っ払いの対応が必要になる、肉体的にも精神的にも負担の大きい仕事です。
未経験からホールスタッフになるための方法
ホールスタッフは体力や忍耐力が必要な職種ですが、未経験からでも目指せるのでしょうか?ここからは未経験からホールスタッフになる方法を解説します。
ホールスタッフに向いているのは「マルチタスクが得意」な人!
ホールスタッフに向いているのは、マルチタスクが得意な人。
ホールスタッフはお客様のご案内や食事の提供など、いろいろなタスクを同時にこなさなければなりません。自分のペースで順番に作業を進められるわけではないので、随時柔軟に優先順位を付けて対応できるスキルが必要です。
忙しい時間帯は特に、お客様がどんどん来店してくるので、要領よくどんどんタスクをこなしていかなければお客様を待たせてしまいます。マルチタスクが得意な方なら、優秀なホールスタッフとして活躍できます。
ホールスタッフへ転職するための心構え
ホールスタッフとして働くにあたって、
- 笑顔を絶やさない
- 明るくハキハキ話す
- 清潔感を大切にする
ことが大切です。
お店が繁盛するためには料理がおいしいだけでなく、サービスのレベルが高いことも重要。ホールスタッフの接客はそのままお店のサービスの印象に直結します。ホールスタッフとして接客する際には、明るく元気に笑顔を絶やさず、清潔感を持った装いで良い印象を持ってもらえるように心がけましょう。
ホールスタッフへ転職するための志望動機・自己PRの書き方
ホールスタッフの志望動機を書く場合は、できれば事前に実際に店舗に行って接客を受けてみましょう。良いと思った点、感動した点があれば、それを目指したいと話すこともできます。実際のエピソードを添えることで志望度の高さを熱く伝えることができ、採用担当にも響きやすいです。
実際に来店するのが難しい場合は、なぜそのお店が良いのか、他店と比べてどんな魅力を感じているのかを具体的に語れるようにしておきましょう。
まとめ
ホールスタッフの仕事内容から転職方法まで解説してきました。ホールスタッフは常にいろいろな作業を同時並行でこなすことが求められる難しい仕事です。忙しい時でも明るく元気な接客が求められるので、常に効率よく作業できるよう考えながら働くことが重要。
もしマルチタスクが得意なら、ホールスタッフに挑戦するのもおすすめです。良い転職活動になることをお祈りしております!