「社内の雰囲気が最悪。はあ。行きたくない」
「今日もあの人の顔を見ないといけないのか」
このように、仕事での人間関係が辛くて、毎朝、憂鬱な気分になることはありませんか?
世の中いろんな人がいて、合わない人がいることは頭ではわかっていても、毎日長い時間一緒に働ければいけないと思うと、「仕事に行きたくない」「もう辞めたい」と思ってしまうものです。
実際、仕事を辞めたいと感じるきっかけで1番多いのは『人間関係』。しかし、転職経験者に「転職しない方がいいケース」を聞くと、第1位に『人間関係で転職しない方がいい』がランクインすることをご存知ですか?
当記事では、人間関係が理由で仕事を辞めたい人が、後悔しないために『辞めた方がいいケース』『辞めない方がいいケース』を徹底解説!
そして、判断した後にどのような意識を持ったり、行動をすると良いかについてもご紹介します。ぜひ最後までご覧ください。
人間関係で仕事を辞めたいと悩む3つのケース
あなたを悩ましている人間関係は、どのようなものでしょうか?一言で人間関係と言っても『社内全体の雰囲気などの人間関係』『上司との関係』『同僚との関係』など様々なケースがあります。
まずは、あなたがどのケースに当てはまるのか整理しましょう。また、人間関係で悩んでいるときは誰かに話を聞いて欲しいもの。ケースに合わせて、誰に相談すると良いかについてもご紹介します。
社内全体の雰囲気などの人間関係が悪いケース
1つ目は、社内全体の雰囲気など人間関係が悪いケースです。これは、特定の誰かとの人間関係ということではなく、社内の体制や雰囲気に関するものです。少しイメージしにくいかと思いますので、具体例をあげてみます。
- 社内の協力体制がなく、困った時に誰も助けてくれない
- 悪口や陰口が当たり前のように横行している
- 経営陣と社員間の信頼関係が無く、対立している
このように「会社全体のギスギスしている雰囲気」を感じていると居心地が悪いものです。相談するときは、あなたと同じように感じている同僚。もしくは家族、友人などの第三者に相談すると良いでしょう。
このケースは、解決は1人の力では難しいですが、相談することで気持ちが楽になるかも知れません。
上司との人間関係が悪いケース
2つ目は、上司との人間関係が悪いケースです。例えば下記のようなものが挙げられます。
- 上司からのパワハラを受けている
- 上司との折り合いが悪く、自分に対する当たりが強い
- ミスをすると、怒鳴られたり、嫌味を言われる
このような例が多いのではないでしょうか。高圧的な上司の元では、常に顔色を伺わなければいけません。そのような毎日に疲れてしまう方はとても多いです。
相談するときは、同僚や先輩がいいでしょう。できれば、その上司とうまくやっている方に相談してください。うまくやるコツを教えてもらえれば、働きやすくできる可能性があります。
同僚との人間関係が悪いケース
3つ目は、同僚との人間関係が悪いケースです。良くあるお悩みの例を挙げていきましょう。
- いわゆる「お局様」のようなモンスター同僚がいる
- 後輩が言うことを聞いてくれない
- 周りから孤立している
接する時間が長い同僚との人間関係が悪いと、「毎日仕事に行きたくない」となってしまうのも、無理がありません。相談するときは、上司か、家族や友人の第三者がよいでしょう。
このケースの場合、「あの人こんなこと言ってたよ」と話が回ってしまうことを絶対に避けなければいけません。そのため、よっぽど信頼できる人なら別ですが、同僚に相談することはリスクが高いです。
上司は、部下の仕事環境を良くする役目もあるので、解決したいなら上司に人員配置の変更などを相談すると良いでしょう。
人間関係で仕事を辞めたい!あなたは本当に辞めていい?
これから詳しく解説しますが、『仕事を辞めたい理由』の1位も『辞めない方がいいケース』の1位も『人間関係』です。
このようなデータがあると、ますます「私は本当にやめていいの?」と悩んでしまいませんか?ここでは『仕事を辞めた方がいい人』『仕事を辞めない方がいい人』をわかりやすく解説します。
仕事を辞めた方がいい人
下記に当てはまる場合は、会社を辞めた方がいいでしょう。
- パワハラ、セクハラ、いじめなど攻撃の矢印があなたに向けられてる
- 不眠や吐き気などうつの症状や体調不良がある
このように、仕事を続けることで、あなたの心や体の健康が損なわれる場合は、休職や退職を検討した方が良いです。パワハラ、セクハラ、いじめについては、このような職場環境で我慢する必要はありません。
この状態で頑張っても必ずうつや体調不良になってしまいます。
仕事を辞めない方がいい人
以下の項目に当てはまる場合、あなたは仕事を辞めないで、もう少し頑張ってみて欲しい人です。
- 仕事自体には不満がない
- 自分自身に改善すべき点がある
- 仕事であれば割り切れる
- 相談できる人がいる
- 人事異動がある会社である
上の項目に当てはまっていませんでしたか?人間関係に悩んでいるときは、確かに辞めたい思いが強くなっているでしょう。しかし、実際は辞めない方がいい人がほとんど。
基本的に『人間関係だけが嫌なのであれば、辞めるべきではない』といわれます。その理由を次で詳しく説明しましょう。
辞めたい理由1位は人間関係。しかし、転職しないほうが良かったと思うケース1位も人間関係!
日本労働調査組合の調査によると、仕事を辞めたい理由の第1位は『職場の人間関係』で38.6%もの人が回答しています。
【日労公式】仕事を辞めたい人は全体の3割強!退職動機に関する …
仕事では、様々な年代の人が集まるので、人間関係がこじれるということは、良くあることです。そのため、辞めたいと思う気持ちもよくわかります。そこで、ぜひみて欲しいこんなデータも。
転職経験者男女500人に『転職をしない方がいいと思うケース』を聞くと、なんと1位に『職場の人間関係』がランクインするのです。
【後悔必須!?転職しないほうがいいと思うケースランキング …
辞めたい理由の1位でもあるのに、辞めない方がいい理由1位にもなっているって驚きではありませんか?辞めない方がいい理由の具体的な回答をご紹介します。
- 現状の人間関係がよくなくても、いつまでも続くわけではない。仕事内容・給料に不満がなければ辞めるのはもったいない(20代女性)
- 相談すると別部署に異動させてくれる可能性が高いから(30代男性)
- 「人間関係がしんどいから転職したい」だけなら、転職はやめた方がいいと思います。どこにいっても人間関係はしんどいです(40代女性)
先ほども述べましたが、基本的に人間関係だけが嫌なのであれば、辞めるべきではありません。なぜなら、人間関係は『運』の要素が強く、どの職場でもあり得る問題だからです。
転職するということは、『1から仕事を覚えなければいけない』『給料が下がる可能性がある』などのデメリットもあります。そして、必ず人間関係で悩まないという保証もありません。
これまでご紹介した『辞めた方がいい人』『辞めない方がいい人』とこのデータを参考に、本当にあなたは会社を辞めていいのか、考えてみてください。
仕事の人間関係を円滑にするには?
先ほど『人間関係だけで辞めることはオススメできない』という理由を解説しました。「じゃあ今悩んでる人間関係はどうしたらいいの?」「我慢しろってこと?」と感じてしまった方もいるかも知れません。
大事なのは、今あなたを悩ませている人間関係をどうするかですよね。安心してください。人間関係の悩みはあなたの意識と行動で楽にできます。ここからは、仕事の人間関係で悩まないようにするための考え方や行動について説明します。
【仕事を辞めずにもう少し頑張る時】意識して欲しい考え方
仕事を辞めずに、もう少し頑張ろうと決めた時は、あなたの考え方を少し変えてみましょう。意識して欲しい考え方はこちらです。
- 相手に期待しすぎない
- 友達と同僚を混同しない
- 周りの人のことを理解する
相手に期待しすぎない
誰しも、自分中心に物事を考えてしまいます。例えば、「もっとこうして欲しい」「困っているときは助けてくれるだろう」と思うことは、よくあることです。
しかし、それが裏切られたとき、悲しい気持ちになったり、相手にイライラしてしまいます。そのイライラは相手にとって不愉快なもの。人間関係を悪化させる原因になります。
過度に、相手に期待しなければ「助けてくれてラッキー!ありがとう!」と思えるので、少し気が楽になりますよ。
友達と同僚を混同しない
同僚はあくまでも同僚です。友達と同僚を混同せず、適度な距離感で付き合うことをオススメします。付き合いが深くなればなるほど、人間関係がもつれてしまう可能性が。
よっぽど気の合う場合は別ですが、付き合い程度の軽い気持ちで、プライベートで遊んだり、SNSでつながると、どんどん窮屈になってしまいます。仕事の人間関係は仕事だけのものと割り切ることも必要です。
周りの人のことを理解する
同じ会社で働いていてもみんながみんな同じ考えの訳ではありません。価値観や考え方は人によって違います。自分と違うほうが当たり前なのではないでしょうか。
自分とは異る意見が出たときは、否定から入るのではなく、自分とは違う考え方があることを受け止めてみましょう。この理解しようとする意識が人間関係を円滑にするコツです。
【仕事を辞めずにもう少し頑張る時】意識して欲しい行動
次に、人間関係を円滑にするために、意識して欲しい行動を解説します。
- 挨拶の徹底
- 悪口や陰口を言わない
- 仕事のスキル上げる努力をする
挨拶の徹底
「おはようございます」「お疲れ様でした」など挨拶はコミュニケーションの第一歩です。その中でも特に大事にして欲しい挨拶は、「ありがとう」と「ごめんなさい」という感謝と謝罪の挨拶の徹底です。
何かをしてもらったら感謝を伝える。ミスや失敗をしてしまった時は、素直に謝罪する。人間関係がうまくいっていない時は、この当たり前のことが、できていない場合が多いです。
気持ちの良い挨拶が気持ちの良いコミュニケーションを作っていくのです。そしてコミュニケーションが取れていればいるほど、人間関係が良好なものになる傾向があります。
悪口や陰口を言わない
今まであなたの周りに悪口や陰口ばかり言う人はいませんでしたか?その人を少し思い出してください。その人は周りからあまり信頼されていなかったはずです。悪口や陰口は聞いている方も気分が悪いもの。
いくら周りが悪口や陰口を言っていても、一緒になって言ってはいけません。そのような雰囲気は人間関係を悪化させるだけでなく、「あの人も言っていたよ」と人間関係をもつれさせる原因になります。
仕事のスキルを上げる努力をする
同じミスを繰り返したり、ミスを人のせいにしていませんか?思い当たる方はその行動、言動を今すぐ改めましょう。このような姿勢で周りの人の反感を買っていることが人間関係が良くならない原因かもしれません。
ミスをしたとしても、そのミスを2度としないよう努力していたり、少しでも仕事のスキルを上げようと努力している人には、味方が多くいるはずです。あなたの味方を多く作ることも人間関係で悩まないコツです。
【仕事を辞める場合】転職先でうまく行くコツ
いろいろ考えた結果、仕事を辞めて転職するのなら、次の職場では同じことを繰り返したくありませんよね。ここからは、転職先でうまくいくコツをご紹介します。
まず、転職する時に捨てて欲しい考え方があります。
- 「自分はみんなに嫌われている」という先入観
- 「どうせ仲良くできない」という諦めの気持ち
- 「○○は××すべき」といった凝り固まった考え方
人間関係で転職するときは、上にあげたような、ネガティブな気持ちを少なからず持っていると思います。せっかく新しい環境でスタートを切るのですから、今までのことは忘れましょう。
そして、【仕事を辞めずにもう少し頑張る時】にあげた、『相手に期待しすぎない』『友達と同僚を混同しない』『周りの人のことを理解する』意識。
『挨拶の徹底』『悪口、陰口を言わない』『仕事のスキルを上げる努力をする』と言う行動を実践してみてください。きっと今までより良い人間関係を築くことができるでしょう。
まとめ
当記事では人間関係で仕事を辞めたいと悩んでいる方に向けて、本当に後悔しないための、判断基準と人間関係で悩まないコツをご紹介しました。簡単にまとめると
- 人間関係だけで辞めることはオススメしない
- 人間関係は運の要素が強い
- 人間関係で悩まないためには意識と行動を変える
- 体調を崩しているなら転職した方がいい
ということです。人間関係は難しい問題ですが、あなたの考え方で楽にできることがあります。この記事があなたのお悩みを少しでも良い方向に向かわせることができれば幸いです。