心理カウンセラーとは?仕事内容・やりがい・未経験から目指す方法を徹底解説

人の悩みに寄り添い、心のケアをする心理カウンセラー。近年、仕事や家庭などストレスが多く、心理カウンセラーの仕事に注目が集まっています。しかし、「勤務先にはどんな所があるの?」「心理学の大学に行かないとなれない?」など、心理カウンセラーに関して疑問を感じていませんか?

そこで今回は、

  • 心理カウンセラーの仕事内容・働き方・給与は?
  • 心理カウンセラーのやりがい・苦労・向いている人の特徴とは?
  • 未経験から心理カウンセラーを目指す方法

についてご紹介します。

心理カウンセラーに興味がある、転職したいとお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。

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心理カウンセラーの仕事内容・働き方・給与は?

心理カウンセラーの仕事内容・働き方・給与は?

そもそも心理カウンセラーがどのような仕事で、どんな働き方をしているのかご存知ですか?はじめに、心理カウンセラーの「仕事内容」「働き方」「給与」についてご紹介します。

心理カウンセラーの仕事内容

心理カウンセラーの仕事内容は、さまざまな悩みがある相談者の話を聞き、対話することで、寄り添いながら、相談者自身が解決していけるようサポートします。

活躍の場は多岐に渡り

  • 民間企業
  • 学校などの教育機関
  • 心療内科や精神科、メンタルクリニックなどの医療機関
  • 児童相談所
  • 独立しカウンセリングルームを開業する

などがあります。しかし、現状ではメンタルヘルスの重要性が叫ばれているものの、心理カウンセラーの求人はあまり多くありません。したがって、正社員で働くには、公認心理師や臨床心理士の資格を求められることが多いです。

資格については、記事の後半に解説していますので、ぜひ参考にしてください。

心理カウンセラーの働き方!残業や休日は?

続いて心理カウンセラーの勤務形態・休日・残業など、働き方についてご紹介します。

勤務形態

心理カウンセラーは常勤か非常勤かで働き方が違います

例えば、病院に常勤で勤める場合、8時から18時までの病院の診療時間に準じた勤務時間。労働時間は、1日約8時間の一般的な日勤の勤務形態です。

また、非常勤が多いスクールカウンセラーは、スケジュールは勤務する学校によって異なります。非常勤の場合、終日勤務だけではなく、午前だけや午後だけといった勤務形態も多く、1校あたり平均週1回、4~8時間のケースが多いようです。

常勤、非常勤に関係なく、カウンセリングは日中がメインになるので、夜勤はありません。基本的に規則正しい勤務時間と考えておけば良いでしょう。

休日

休日も勤務先によってそれぞれですが、企業や学校で心理カウンセリングをする場合は、基本的に土日休み。一方、自分でカウンセリングルームを開業する場合、自由に休日を設定できますが、相談者の都合を優先して土日や夜間に働く場合もあります。

どの勤務先でも、週休2日の年間休日110日から120日が相場です。

残業

心理カウンセリングは、予約制で行う事が多いため基本的に残業にはなりにくい職種です。しかし、受け持つ相談者の数が多ければ、カウンセリングのカルテや相談記録などの事務作業が多くなるため、残業が発生することもあります 。

心理カウンセラーの給与

厚生労働省の調査によるとカウンセラーが属する「他に分類されない保健医療の職業」の平均年収は423万円です。

しかし、心理カウンセラーは、教育機関や医療機関などさまざまな勤務先があるため、平均年収はあくまで参考にとどめておきましょう。また、キャリアや常勤、非常勤などの働き方によって収入の個人差が大きい傾向もあります。

収入のイメージを心理カウンセラーの代表的な職種のスクールカウンセラーを例に上げてみましょう。求人を見ると月給22万〜25万円の募集が多く、転職当初は年収300万から350万円ほどが一般的な相場と推測されます。

参考:令和3年賃金構造基本統計調査 結果の概況 – 厚生労働省

心理カウンセラーのやりがい・苦労・向いている人の特徴とは?

心理カウンセラーのやりがい・苦労・向いている人の特徴とは?

相談者の心を軽くする心理カウンセラー。一体どんなやりがいや苦労があるのでしょうか?ここからは、心理カウンセラーの「やりがい」「苦労」「向いている人の特徴」についてご紹介します。

心理カウンセラーのやりがい

心理カウンセラーのやりがいは、相談者の人生に大きく貢献する事ができることです。心理カウンセリングの目的は、相談者の悩みや心配の解消や目標を達成すること。自分のサポートで、相談者の人生が変わっていく姿を間近に見る事ができます。

例えば、「不登校気味の子どもがカウンセリングや心理療法によって、週に1回学校に行けるようになった」「カウンセリング当初は、目を見て話せなかった相談者が自分の思いを口に出せるようになった」など目に見えて、相談者の状態が改善していくことは心理カウンセラーの醍醐味。

悩みを持つ人の解決の糸口を見つけ、悩みの解消や相談者の目標を達成するお手伝いができることは、心理カウンセラーの大きなやりがいです。

心理カウンセラーの苦労

心理カウンセラーの大変なところは、相談者の状態や関わり方によって、命に関わる場合もある事です。人の心というものはとても複雑。些細な出来事で好転することもあれば、最悪の方向に向かってしまうこともあります。

どんなに心理療法やカウンセリングをしても、思うような効果が得られず、無力感を感じることもあるでしょう。相談者の人生や命に関わることもある責任や、複雑な心に向き合い、うまく行かない時も粘り強くサポートしなければいけない事が、心理カウンセラーの苦労です。

心理カウンセラーに向いている人の特徴

心理カウンセラーに向いている人の特徴は「今までに辛い悩みを経験したことがある」ことです。

「人の話を聞くことが好き」「細かい点によく気がつく」など、よくいわれる特徴はもちろんですが、自分自身も過去に辛い経験があることが最も大切。なぜなら、悩みを抱えた経験がなければ、相談者の辛い気持ちを理解できないからです。

心理カウンセラーの仕事に興味を持った経験を聞くと、「自分自身も心理カウンセラーに救われた」「辛い経験をしているときに、家族や友人に相談したことが力になった」など過去の経験を挙げる方がたくさんいます。

心理カウンセラーは「辛い経験を乗り越えた事がある」「自分と同じように苦しんでいる人を救いたい」方にピッタリです。

未経験から心理カウンセラーを目指す方法

未経験から心理カウンセラーを目指す方法

ここからは未経験から心理カウンセラーを目指すために「必要な資格・役立つスキル」「自己PRポイント」「面接でよく質問される内容」を解説します。ぜひ転職を検討中の方は参考にしてみてくださいね。

心理カウンセラーに必要な資格・役立つスキル

心理の仕事につきやすい資格

公認心理師

心の問題を抱えた人に対して、心理学の知識と技術を用いて援助する心理職で唯一の国家資格。受験するには、指定大学院の卒業または、大学で指定の科目の履修+実務経験2年が必要です。

臨床心理士

日本臨床心理士資格認定協会が認定する民間資格。公認心理師と並ぶ、心理職の専門家として認められます。受験するには、指定大学院の卒業が必須。

その他役立つ民間資格

メンタル心理カウンセラー

心理カウンセリングの専門的な知識とスキルを証明する民間資格

産業カウンセラー

働く人を対象にした、心理カウンセリングの知識とスキルを取得できる民間資格

心理カウンセラーになるには、必須の資格はありません。しかし、スクールカウンセラーや病院などの医療機関などの求人に応募するには、「公認心理師」または「臨床心理士」が必須資格になっている場合がほとんどです。

企業や民間のカウンセリングルームでは、心理カウンセラーに関連する資格を取得し務めることもできますが、求人はあまり多くありません。

心理カウンセリングの民間資格は、上記以外にもたくさんあります。心理カウンセリングは日常生活でも活かすこともできますので、興味がある方は調べてみてはいかがでしょうか。

心理カウンセラーになるための自己PRポイント

心理カウンセラーになるために志望動機や自己PRでアピールしたいポイントは以下になります。

  • 人が好き
  • 奉仕の心があること
  • 問題提起・解決力があること

「人が好き」「奉仕の心」は相談者に寄り添う心理カウンセラーに求められる資質です。過去の経験などから具体的なエピソードの例を出しながら、アピールしましょう。

また、相談者の悩みを解決するには、「原因を発見する問題提起力」「解決方法の提案力」が必要です。前職で、トラブルを解決した経験がある方は、そのエピソードでどのように問題を解決したか伝えると良いアピールになります。

心理カウンセラーの面接でよく質問される内容

面接は転職活動で不安になる場面の1つです。面接本番では、緊張から普段通りに話せないもの。面接対策として、よくある質問に対して練習をしておきましょう。

そこで、心理カウンセラーの面接でよく質問される内容をご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。

  • 心理カウンセラーを目指すきっかけとなった理由を教えてください。
  • 自分が心理カウンセラーに向いていると思う点を教えてください。
  • カウンセリングの相手に話を聞いてもらえない場合はどういうアプローチをしますか?

回答のコツは、結論→理由→結論の順番で答えることです。前置きが長くなると、何が言いたいのか面接官に伝わらないので注意しましょう。

例えば、心理カウンセラーになりたい理由であれば

「私が心理カウンセラーをめざすきっかけは〇〇です。以前私は〜〜。その経験から△△のような心理カウンセラーになりたいと考えています」

というような流れで話すと伝わりやすく、論理的に話すことができることをアピールできます。

また、心理カウンセラーは相談者と対話する仕事なので、話を聞く姿勢も見られています。自分が話しているときだけでなく、面接官が話していることを、目を見てしっかりと最後まで聞くよう意識しましょう。

まとめ

当記事では、心理カウンセラーの「仕事内容」「やりがい」「未経験からなる方法」などについて解説しました。心理カウンセラーは、悩みのある方を良い方向に導くやりがいのある仕事です。

認定心理師や臨床心理士は社会人の方が目指すには少々ハードルが高いですが、通信講座で取れるような資格もたくさんあります。興味がある方はぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

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