社会福祉士とは?仕事内容・やりがい・未経験からなる方法を徹底解説

社会福祉士とは?仕事内容・やりがい・未経験からなる方法を徹底解説

日常生活に困難を持つ人の大きな味方である社会福祉士。社会の役に立ちたいと福祉に興味がある方に人気です。しかし、「人の相談にのる以外にどんな仕事があるの?」「ボランティアも福祉の仕事もした事なくてもなれるの?」など社会福祉士に関して疑問をお持ちではありませんか?

そこで今回は

  • 社会福祉士の仕事内容・働き方・給与は?
  • 社会福祉士のやりがい・苦労・向いている人の特徴とは?
  • 未経験から社会福祉士を目指す方法

についてご紹介します。

社会福祉士に興味がある、転職したいとお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。

気になる所をタップ

社会福祉士の仕事内容・働き方・給料は?

社会福祉士の仕事内容・働き方・給料は?

そもそも社会福祉士がどのような仕事で、どんな働き方をしているのかご存知ですか?はじめに、社会福祉士の「仕事内容」「働き方」「給料」についてご紹介します。

社会福祉士の仕事内容

社会福祉士とは、社会福祉士及び介護福祉士法(1987年制定)に基づく国家資格で、日常生活を送るのになんらかの困難を抱えている人の相談にのり、適切な支援サービスを紹介する福祉の専門家です。その対象は、高齢者から子ども、経済的に問題を抱える方まで多岐にわたります。

具体的な勤務先はこちらです。

  • 地域包括支援センター
  • 高齢者施設
  • 障がい者福祉施設
  • 児童相談所
  • 役所の福祉課

それぞれの施設で福祉のフィールドが異なるため、高齢者や地域の方など、どのような方を対象にして働きたいかによって勤務先を選ぶ必要があります。

社会福祉士の働き方!残業や休日は?

社会福祉士の勤務時間は、勤務先によって異なりますが、基本的に1日8時間の一般企業と同じです。休日は、介護施設で介護の仕事も兼任する場合を除きカレンダー通り。介護施設ではシフト制の場合が多いです。残業はあまり多くありませんが、直接相談者の家に訪問することもあるため夜や土日に出勤することもあります。

社会福祉士の給与

社会福祉士の給与について、日本の平均年収と比較してみましょう。

社会福祉士日本全体
平均年収431万円461万円

参考:平均給与 – 国税庁

参考:令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果 厚生労働省

厚生労働省の調査によると、社会福祉士の平均年収は431万円。福祉業界は給与が低いイメージがありますが、平均年収をみると特別低いわけではありません。また、介護・福祉職員の待遇改善に国をあげて取り組んでおり、今後さらに年収アップなど待遇の改善が見込まれます。

社会福祉士のやりがい・苦労・向いている人の特徴とは?

社会福祉士のやりがい・苦労・向いている人の特徴とは?

日々支援が必要な方のために奮闘する社会福祉士。一体どんなやりがいや苦労があるのでしょうか?ここからは、社会福祉士の「やりがい」「苦労」「向いている人の特徴」についてご紹介します。

社会福祉士のやりがいは難しい問題が解決された瞬間

社会福祉士がやりがいを感じるのは、やはり相談者の難しい問題が解決されたとき。相談者の悩みは、人それぞれですが、介護や障がい、DVなど深刻な問題がほとんどです。深刻な問題の解決は、決して簡単ではありませんが、適切なサポートで解決に導けたときは大きな達成感があります。

例えば、自宅での生活が難しくなり始めた高齢者にヘルパーの支援を紹介し、楽に暮らせるようになったと感謝されたときは「この仕事をやっていてよかった」と感じる瞬間です。関わり方次第で相談者の人生を左右する問題を解決し、前向きに生活する支援ができることに、やりがいや達成感があります。

社会福祉士の苦労はデリケートな悩みと向き合う精神的負担

社会福祉士の大変なところは、日々デリケートな悩みと向き合うため、自分自身にも精神的ストレスが多くかかることです。悩みを持つ相談者は、ネガティブな感情を持っていたり、相談自体も虐待など心が痛むようなものもあります。

相談者の不安や悲しみに寄り添う内に、自分自身の心も知らぬ間に病んでしまうことも。また、悩みや問題の解決にうまく導けず、「もっと支援できたのでは」と悔やんでしまうこともあるかもしれません。相談者の生活や命に関わる重要な仕事である反面、精神的負担も大きいことが社会福祉士の苦労です。

社会福祉士に向いている特徴

社会福祉士に向いているのは「臨機応変な人」や「自己管理ができる人」です。

それぞれ詳しく解説します。

臨機応変な人

臨機応変な対応力は社会福祉士に向いている特徴の1つです。相談者によって悩みや状況、環境もそれぞれ違います。たとえ同じような悩みであっても、同じ支援や対応で解決できるとは限りません。

正解のない社会福祉士の仕事は、マニュアル通りではなく、ケースに応じて臨機応変に対応することを求められます。したがって、予想外なことがあっても冷静に対応できる臨機応変さは社会福祉士に向いている特徴です。

自己管理ができる人

自己管理ができる人も社会福祉士に向いているといえます。社会福祉士の苦労でも言及しましたが、相談者のマイナスな感情や深刻な悩みに日々関わる社会福祉士は精神的負担が大きいからです。

社会福祉士として長く活躍するためには、ネガティブな感情や悩みに影響を受けず、自分自身のメンタルを保つことが重要!「オンオフの切り替えができる」「こまめにリフレッシュするのがうまい」など自分のメンタル管理ができる方におすすめです。

未経験から社会福祉士を目指す方法

未経験から社会福祉士を目指す方法

ここからは未経験から社会福祉士を目指すために「必要な資格・役立つスキル」「自己PRポイント」「面接でよく質問される内容」を解説します。ぜひ転職を検討中の方は参考にしてみてくださいね。

社会福祉士に必要な資格・スキル

社会福祉士になるには「社会福祉士国家試験」に合格する必要があります。受験資格を得るには、大きく分けて4つのルートがあります。

  • 4年制の福祉系大学で指定科目を修めて卒業する
  • 2~3年制の福祉系短期大学などで指定科目を修了したのち、1~2年以上の相談援助業務に従事する
  • 社会福祉士短期養成施設(6ヵ月以上)を卒業する
  • 社会福祉士一般養成施設(1年以上)を卒業する

一般養成施設には資格スクールの夜間コースや通信教育も含まれます。資格スクールの夜間コースや通信教育を利用すれば働きながら資格を取ることが可能です。

例えば、未経験で福祉系以外の4年制の大学を卒業した方は、1年間の一般養成施設を卒業すれば受験資格が得られます。一方、大卒以外の方は一般養成施設の卒業に加え、相談業務の実務経験が1年から4年必要。

社会福祉士を検討している方は、どのルートで受験資格を得られるか調べてみましょう。

社会福祉士になるための自己PRポイント

未経験の方が志望動機や自己PRでアピールしたいポイントは以下の3つです。

  • 人の役に立ちたい気持ち
  • コミュニケーション能力
  • 問題解決能力

社会福祉士の仕事内容を理解し、具体的なエピソードを踏まえてアピールしましょう。例えば、前職で問題を解決した経験がある場合は、その経験を「どのような問題だったか」「どういった方法で解決したか」を具体的に説明すると、わかりやすく伝える事ができます。

社会福祉士の面接でよくある質問内容

面接を攻略するには、徹底的に練習する事がポイントです。本番では緊張からうまく話せないもの。転職理由など、どの仕事でも必ず聞かれる質問や、社会福祉士ならではの質問を練習しておきましょう。

最後に、社会福祉士の面接でよくある質問をご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。

  • 理想の社会福祉士を教えてください
  • 児童虐待が疑われるケースを調査しているときに、どのような危険因子を評価しますか?
  • 特別養子縁組を希望する養親の家庭調査を行うのはなぜですか?

上記のように、想定されるケースを質問される事があります。社会福祉士の資質を問う質問には、勉強した知識と自分の意見を入れて答えると良いでしょう。

まとめ

当記事では、社会福祉士の「仕事内容」「やりがい」「未経験からなる方法」などについて解説しました。社会福祉士は困っている人を助ける社会貢献の大きい仕事です。国家試験合格までの道のりは簡単ではありませんが、目指す価値は十分にあります。興味がある方はぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

社会福祉士とは?仕事内容・やりがい・未経験からなる方法を徹底解説

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

気になる所をタップ