スーパーや惣菜専門店でデリなどを販売する食品販売。私たちの生活に身近な食品販売に興味がある方も多いでしょう。しかし、「体力に自信がないと大変?」「求人は多いの?」など、食品販売に関して疑問を感じていませんか?
そこで今回は、
- 食品販売の仕事内容・働き方・給与は?
- 食品販売のやりがい・苦労・向いている人の特徴とは?
- 未経験から食品販売を目指す方法
についてご紹介します。
食品販売に興味がある、転職したいとお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。
食品販売の仕事内容・働き方・給与は?
そもそも食品販売がどのような仕事で、どんな働き方をしているのかご存知ですか?はじめに、食品販売の「仕事内容」「働き方」「給与」についてご紹介します。
食品販売の仕事内容
食品販売とは、デパートやスーパー、商業施設、惣菜店などで食品を接客販売する仕事です。
具体的には、商品の陳列やレジ、接客、商品の説明、清掃などを行います。たくさんの商品やレジの使い方など覚えることが多いですが、一連の流れを身につけてしまえば、経験がなくてもこなすことができる仕事です。ブランクがある方や初めて仕事をする方にもおすすめします。
食品販売の働き方!残業や休日は?
続いて食品販売の勤務形態・休日・残業など、働き方についてご紹介します。
勤務形態
デパートや、スーパーなど食品販売店の営業時間は、朝から夜までと長いです。そのため、食品販売は早番や遅番などの交代制の勤務になります。
勤務時間は、正社員、パートなどの雇用形態で異なりますが、正社員なら1日8時間。パート、アルバイトなら1日4時間からの勤務時間が一般的です。パートや派遣など働き方が選べるので、子育て中の方や主婦の方にもおすすめします。
休日
休日は、店舗が土日祝や年末年始も関係なく店舗が営業しているため、シフト制です。シフト制は、子どもの学校行事やプライベートの予定に合わせて希望休を申請できるメリットがあります。
一方、連休が取りにくい、土日は必ず出社しなければいけないなど、世間が休みの時には休めないデメリットも。店舗によって平日のみの勤務も可能なので、生活スタイルや、家庭の事情などを踏まえて勤務先を選びましょう。
残業
残業時間は、お客様の状況によって残業になることもあります。例えば、退勤時間にお客様が途切れないなど、すんなり退勤できないことも。しかし、15分から30分ほどの残業になることが多く、長時間残業することは少ないでしょう。
正社員で店舗運営も担当すると、売上管理などを営業後にすることになり、毎日残業になる場合もあります。
食品販売の給与・年収は?
食品販売が属する販売員と日本全体の年収を比較してみましょう。
販売員 | 日本全体 | |
平均年収 | 355万円 | 461万円 |
参考:平均給与 – 国税庁
参考:令和3年賃金構造基本統計調査 結果の概況 – 厚生労働省
厚生労働省の統計によると、食品販売が属する販売員の年収は355万円。全体の平均年収よりも低い傾向があります。また、食品販売はパートや派遣など非正規雇用が多いことも特徴。
パート、アルバイトの時給は地域によるが、900円から1100円ほど派遣では、1000円から1500円が多いです。また、土日は時給50円アップなどの手当もあります。給与を多くしたい場合は、あえて土日のシフトに入るなど、忙しい時や年末年始など休みたい人が多い時を狙うのも1つの方法です。
食品販売のやりがい・苦労・向いている人の特徴とは?
私たちの生活に欠かせない食品販売。一体どんなやりがいや苦労があるのでしょうか?ここからは、食品販売の「やりがい」「苦労」「向いている人の特徴」についてご紹介します。
食品販売のやりがい
食品販売のやりがいは、やはり直接お客様の感謝の言葉や笑顔に触れられることです。実際に食品販売をしている方の声をご紹介します。
お客様から「ありがとう」と直接いわれることは、接客販売業ならではの醍醐味ですよね。食品販売ではおすすめ商品を聞かれることも多く、丁寧な接客をすることで目の前で購入してもらえるのも楽しさの1つ。
私も、食品販売の方の接客の印象が良いと、最初はあまり買うつもりがなくても思わず買ってしまったり、「またここで買おう」と思うことがよくあります。
食品販売の苦労
食品販売の苦労でよく聞かれるのが、「体力的な辛さ」です。皆さんも一度は食品販売店に足を運んだことがあると思います。買い物に行った時、座っている店員さんをみたことがありますか?きっと、ほとんど座っている店員さんをみたことがないはずです。
食品販売は立ち仕事の体力勝負。実際に、食品販売の方に仕事の辛いことのアンケートをとると
「立ちっぱなしで足・腰が痛い」
「終業間近は足が浮腫んで辛い」
などの回答が多くみられます。他にも、お正月、お盆などの繁忙期はひっきりなしにお客様が来店したり、大量注文で休む暇もないなど体力面の苦労が多いです。
食品販売を検討中の方は、体力がいる仕事だと覚悟しておいた方が良いでしょう。
食品販売に向いている特徴
食品販売に向いている方の特徴は、「常に笑顔でいれる人」「身だしなみに気を遣っている人」の2つです。それぞれ詳しくみていきましょう。
常に笑顔でいれる人
食品販売は、お客様の接客がメインの仕事。常に笑顔で応対できることは必須です。「そんなの接客だから当たり前でしょ」と感じる方もいると思います。実は常に笑顔でいることは、とても大変なことです。
例えば、プライベートで嫌なことがあったり、お客様からクレームをいわれることもあるでしょう。自分の精神状態が悪い時でも、笑顔でいられることは難しいことです。したがって、食品販売はどのような時でも笑顔を意識して対応できる方に向いています。
身だしなみに気を遣っている人
日頃から身だしなみに気を遣っている清潔感がある方に食品販売はぴったりです。食品を扱うため、食品販売は清潔感が命。髪の長さや、髪型、服装、爪の長さなど気をつけなければいけないポイントはたくさんあります。食品販売を検討している方は、日頃から清潔感や身だしなみを意識しておきましょう。
未経験から食品販売を目指す方法
ここからは未経験から食品販売を目指すために「必要な資格・役立つスキル」「自己PRポイント」「面接でよく質問される内容」を解説します。ぜひ転職を検討中の方は参考にしてみてくださいね。
食品販売に必要な資格・役立つスキル
食品販売は必要な資格がなく、未経験の方も転職しやすい仕事です。ここでは、食品販売をする上で役立つスキルをご紹介します。
あると役立つスキル |
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コミュニケーション力 |
印象の良い接客や、同僚と円滑に仕事ができる能力 |
提案力 |
おすすめ商品をわかりやすく提案する力 |
要領の良さ |
無駄な作業をせずテキパキ行動する力 |
コミュニケーション力や提案力は接客する際に大事だと想像しやすいと思いますが、「要領の良さ」は少し意外かもしれません。実は、食品販売は覚えることも多く、要領が良い人が歓迎されます。また、お客様がいない時に清掃をさっとしたり、商品を見やすく陳列するなど手際の良さも必要です。
食品販売になるための自己PRポイント
食品販売に転職するためにアピールしたいポイントは以下の3つです。
- 接客経験
- コミュニケーション力
- 元気の良さ
コミュニケーション力や、元気の良さはお客様に好感がもたれやすいため、重要視されます。前職の経験や、学生時代のエピソードなどで具体的にアピールしましょう。また、業種を問わず接客経験がある方は歓迎されます。食品以外でも接客経験がある場合は、必ず志望動機や自己PRで経歴をアピールしてください。
食品販売の面接でよく質問される内容
食品販売の面接では「どのくらいシフトに入れるか」「土日の勤務が可能か」などの働き方の質問が多いです。食品販売では、たくさん働ける方を優先するため働き方の質問で、どのくらい働けるか確認します。
面接で注意してほしいことは、採用されたいからといって、「なんでもできる」といわないことです。例えば、実際は土日のどちらかは休みたいのに、「土日全部入れる」と答えてしまうと後で自分を苦しめることになります。正直に自分の希望を伝え、条件に合う勤務先を選びましょう。
また、質問の内容よりも、清潔感などの印象や、話している時の声、表情を見られています。明るく、ハキハキと答えることを意識してください。
まとめ
当記事では、食品販売の「仕事内容」「やりがい」「未経験から目指す方法」などについて解説しました。食品販売は未経験でも勤めやすく、パートや派遣など働き方も豊富な仕事です。主婦や子育て中の方もたくさん活躍しており、働ける時間が少ない方でも気軽に応募できます。興味がある方はぜひ検討してみてはいかがでしょうか。