「結婚を機に仕事を辞めたい」「結婚したら家のことに専念したい」など結婚を理由に、仕事を辞めたいと思っていませんか?。
私も仕事が嫌になった時は特に、「結婚するって言って仕事辞めたいな」と思っていました。『結婚』も『仕事を辞めること』も人生の中の大きな決断です。
辞めたい気持ちとは裏腹に、仕事を辞めてもやっていけるのかという不安や、『逃げ』と思われないかという心配もあるでしょう。
この記事では、「結婚して仕事を辞めたいのは逃げなのか?」という疑問に答え、結婚を機に仕事を辞めるメリットやデメリットについて解説します。
また、よくある不安とその解消法についてもご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
結婚して仕事を辞めたいのは『逃げ』なのか?
女性が社会で活躍する機会が増え、今では共働きが当たり前のような風潮があります。そのため、「結婚で仕事を辞めたいのは逃げと思われないか」と不安になる方もいるでしょう。
個人的には『逃げ』とは思いません。なぜかというと、家庭の形や幸せは人それぞれだと思うからです。この考えに至る理由をデータや実体験を踏まえて詳しく解説します。
結婚が理由で退職する人は全体のたった0.5%
まず、厚生労働省の調査によると、結婚を理由に退職する人は、全体のたった0.5%。
結婚する方が多いと思われる、25歳から29歳でも、1.9%と100人に2人しか結婚を理由に仕事を辞めていないのです。
この結果を見てどのように感じますか?私は、「え、そんなに少ないの」と驚きました。
また、女性の約3割が「専業主婦になりたい」とも言われています。つまり、仕事を辞めたくても、実際には辞められないのが現状のようです。
実は結婚を機に仕事を辞めました
私は、結婚してもうすぐ10年になりますが、実は、結婚を機に仕事を辞めました。なんと私は、この0.5%に入っているのです。なぜ私が仕事を辞めたかというと、『すれ違いの夫婦』になりたくなかったからです。
結婚前、私は午後1時から仕事に行き、深夜に帰ってくるという生活をしていました。一方、夫は9時から18時が定時で、遅くても19時過ぎには帰宅します。
生活リズムが合わなくて、確実にすれ違いになるとわかっていました。すれ違いで生活するのは嫌だったので、私は仕事を辞めることに。
結婚後しばらくして、もう一度働き始めましたが、結婚時に辞めたことを後悔していません。
仕事を辞める辞めないは個人の自由
では、私は仕事から逃げたのでしょうか。正直なところ、仕事が嫌だったという気持ちは、ゼロではありません。しかし私は『逃げ』ではなく『幸せになる選択』をしたと思っています。
逃げと思われないかと不安になる方は、誰から逃げと思われることを恐れているのでしょう。結婚は本人とパートナーがするもの。他人は関係ありません。
ですから、自分が逃げと思わなければそれでいいのです。パートナーと相談して、あなたが仕事を辞めたほうが、2人は幸せになれるというのなら、辞めてもいいと思います。
金銭的事情や家族計画など、人それぞれですから仕事を辞める辞めないは、個人の自由。大事なのは、自分達が幸せであることです。
結婚して仕事を辞めることのメリットデメリット
仕事を辞める、辞めないは個人の自由といわれると、では自分達はどうしたらいいのか、さらに迷ってしまいますよね。
ここからは、その判断材料である結婚して仕事を辞めることのメリットとデメリットをご紹介。また、結婚を理由に仕事を辞めるか迷っている男性に向けて仕事を辞めるのはアリか解説します。
結婚を機に仕事を辞めるメリット
結婚を機に仕事を辞めるメリットはこちらです。
- 家事、育児に専念できる
- 夫婦の時間が増える
- 自分の時間が増える
仕事を辞めて、いちばん増えるものは時間です。時間的余裕ができることで、家事、育児に費やす時間が増え、家庭環境をさらに整えることができるでしょう。
また、夫婦や自分の時間が増えると、ストレスが緩和され、家族が精神的に穏やかに過ごせるメリットもあります。
結婚を機に仕事を辞めるデメリット
一方、結婚を機に仕事を辞めるデメリットは、どのようなものか見ていきましょう。
- 収入が減る
- 社会復帰が難しくなる場合がある
- 社会との関わりが減る
当然ですが、仕事を辞めると収入がありません。収入が減ることへの不安は誰もがお持ちになるのではないでしょうか。
また、一度仕事を辞めてしまうと、キャリアが途切れ、正社員として社会復帰が難しい場合もあります。私も結婚後半年ほどで、再就職を考えましたが、結婚したばかりという理由で不採用という現実を目の当たりにしました。
なぜ私が再就職を考えたかというと、社会との関わりが減ることで、家にいることがストレスに感じたからです。
仕事を辞めて、自分が自由に使えるお金もなく、家族しか話さない日も多くなることがこんなにもストレスになるとは思いませんでした。
結婚を機に男性が仕事を辞めるのはアリなのか
実は、結婚を機に「仕事を辞めたい」と言い出す男性は多くいます。男性の場合、専業主夫になりたいということではなく、「転職してもっと安定した生活をしたい」という理由が大半です。
- 収入を増やしたい
- 福利厚生が充実している職場に行きたい
- 転勤のない仕事をしたい
具体的には、このような理由で転職を検討しています。結婚を機に男性が仕事を辞めるのは、よりいい条件で働けるなら、もちろんアリ。
ただ、転職にはメリットもデメリットもありますので、パートナーとよく相談して、仕事を辞めるべきか考えましょう。
もしも仕事を辞めて転職するなら、『収入が増えること』『家族手当がつくなど福利厚生が今より充実すること』などの条件を決めると良いでしょう。
結婚して仕事を辞めた時のよくある不安とその解消法
メリットやデメリットがわかっても、仕事を辞めた時の不安を解消できなければ決断できませんよね。
ここからは、よくある不安である『お金の不安』と『辞めた後に仕事に復帰できるか』という2つの不安について解消法を提案します。
最後に、仕事を辞めたいから結婚がしたいと思っている方に注意してほしいことをお伝えします。
お金の不安
結婚して仕事を辞めるときの不安でみなさんが真っ先に思い浮かぶのは『お金の不安』でしょう。この不安が強い方は、生活費がパートナーの給料だけで賄えるか、計算してみてください。
参考に、私の場合を例に出します。私も仕事を辞めるか考えていた時に、生活できるか心配でした。夫も「俺の給料だけで生活できない」と仕事を辞めることに反対。
そこで、私たちはこれから生活にかかるお金がどれくらいか細かくシュミレーションしました。
『家賃』『食費』『雑費』『保険料』など全ての項目を細かく出していくと、2人で生活するだけなら、ギリギリやっていけそうとわかったのです。
私たちには、仕事を続けるとすれ違いになるという問題もあったので、一旦は仕事を辞める。そして、落ち着いたらパートでもいいから、何か仕事をしてその分を貯金に回す。
という風に決めました。このように生活費を把握することで、仕事を辞めるべきかの判断だけでなく、もし転職するならどれくらいお金を稼げば良いのかも判断できます。
辞めた後に仕事に復帰できるかという不安
次に、辞めた後に仕事に復帰できるかという不安です。現実問題『結婚したばかり』『妊娠の可能性がある』『ブランクがある』などの条件が揃ってしまうと、正社員として再就職は難しいかもしれません。
また、再就職ができても、今の会社より良い条件で働けない可能性もあります。現在の会社が産休、育休などの福利厚生が整っている場合、仕事を辞める判断は慎重にしたほうがいいでしょう。
正社員以外でも働き方はパートや派遣などいろいろあります。一旦仕事を辞めたからといって、働くことができないわけではありません。
正社員での採用は難しくても、パートは大歓迎という企業もあるでしょう。家庭と両立しながら働きたい方にとっては、正社員よりも、パートなど時間の融通が利きやすい働き方が向いている場合もあります。
将来的に働きたいと考えている方は、自分に合った働き方についてじっくり考えてみましょう。
仕事を辞めたいから結婚したい人へ
結婚を理由に仕事を辞めたいと考えている方の中には、仕事が嫌になっているあまりに、「スムーズに仕事が辞めれるから結婚したい」と思っている方もいると思います。
最後に、このように思ってる方に向けて伝えたいことがあります。それは『結婚はそのパートナーとしたいからするもの』ということを忘れないでください。
仕事を辞めるために結婚するものではありません。そのような理由で「仕事を辞めたい」や「結婚したい」とパートナーに伝えても、きっと理解は得られません。
私も仕事が辛くて、結婚を理由に辞めたいと思ったことはあります。しかし、仕事が辛いことと、結婚がしたいことは別問題。
あなたの今の状態は少し仕事に疲れているのでしょう。旅行や美味しいものでも食べて、まずはリフレッシュしてください。
まとめ
当記事では、『結婚を機に仕事を辞めるメリットやデメリット』の紹介と『よくある不安とその解消法』について解説しました。大事なのは、結婚してあなたとパートナーが幸せになること。
家庭の状況や考え方は人それぞれ。結婚してパートナーと幸せになるための仕事のあり方は、2人が納得して決めればいいこと。
正社員だけでなく、パートや派遣もしくは専業主夫など選択肢はいくつもあります。あなたにとって『幸せになれる選択』をしてください。