「仕事が辛い」「新卒だけど辞めたい」毎日ふとした瞬間にこのように思うことはありませんか?実際に、新卒入社3年以内で離職する方は、3人に1人と言われており、新卒で仕事を辞めたいと悩む女性は少なくありません。
私も新卒の頃、慣れない仕事についていくのがやっとで、毎日ヘロヘロ。口癖のように「もう辞めたい」と言っていたので気持ちはわかります。
しかし、いざ辞めようと思っても、「すぐ辞めるのは逃げなのか」「次の仕事が見つかるのか」などの不安が大きく一歩を踏み出せない方が多いでしょう。
そこで当記事では、仕事を辞めるべきか迷っている新卒女性に向けて、『仕事を辞めるべき方の特徴』や『辞めない方が良い方の特徴』をご紹介。
さらにそれぞれの場合にとるべき行動についてもアドバイスしています。ぜひ最後までご覧になり、参考にしてみてください。
新卒女性が仕事を辞めたいと思う瞬間
新卒女性が仕事を辞めたいと思うのは、どのような瞬間でしょうか。「思ったより給料が安い」「拘束時間が長い」など様々な理由があるでしょう。
その中には女性ならではの理由もあります。ここからは、新卒女性によくある仕事を辞めたい瞬間の『仕事内容が合わない』『体力的に辛い』『人間関係が悪い』についてご紹介します。
仕事内容が合わない
まず、よくある瞬間の1つ目は『仕事内容が合わない』です。
- 希望じゃない業務に配属された
- 実際のイメージと仕事内容が違った
- 男性社員の補佐的業務しか任せてもらえない
などのように、企業研究をして何となくイメージしていた働く姿と、実際の仕事が「思っていたのと違う」とギャップに苦しむ方もいます。
また、入社してみると男性優位の古い体質の社風から仕事が合わないと感じる方も多いようです。
体力的に辛い
2つ目は『体力的に辛い』です。具体的な内容はこちら。
- 残業が多く疲れが取れない
- 通勤時間を含めた拘束時間が長すぎる
- 体調がすぐれなくても休めない
このように、体力的に限界を感じ、辞めたいと思う方もよくいます。仕事に慣れないうちは、ストレスも多く、なかなか心も体も休まらないでしょう。
また、女性の場合、体調の変化が大きい方もいらっしゃいます。職場の理解がなく、休みにくい状況なら、辞めたいと感じるのも無理はありません。
人間関係が悪い
3つ目にご紹介するのは『人間関係が悪い』です。
- 教育担当の先輩と合わない
- 女の社会が怖い
- 雰囲気に馴染めない
上記のように、人間関係が悪いと仕事に行くことが憂鬱になってしまいます。新卒の場合、上司や教育担当の先輩と接する機会が多く、人間関係に悩まされることも多いでしょう。
学生であれば、合わない人との関わりを避けられますが、会社ではそうもいきません。合わない上司や先輩ともうまくやっていく必要があり、人間関係のストレスで仕事を辞めたくなる方がたくさんいます。
仕事を辞めるべき新卒女性の特徴
「3年は我慢して働くべき」とよく言われますが、新卒だからといって絶対に仕事を辞めてはいけないわけではありません。状況によっては、早めに今の職場に見切りをつけ、新しい環境に進んだほうが良い場合もあります。
この章では、『仕事を辞めるべき新卒女性の特徴』と『辞める人が取るべき行動』『転職を繰り返さない秘訣』についてご紹介します。
こんな新卒女性は仕事を辞めるべき
下記の状況に当てはまる方は、仕事を辞めて、転職を検討してもいいでしょう。
- 労働環境が劣悪
- うつや体調不良など心身に影響が出ている
- 明確に他のやりたい仕事がある
それぞれについて、詳しく解説します。
労働環境が劣悪
突然ですが、あなたの職場は以下の項目に当てはまっていませんか?
あなたの職場は以下の項目に当てはまっていませんか?
- 長時間労働が当たり前
- 休日出勤が多い
- 有給が取れない
- セクハラ、パワハラが横行している
これらの労働環境に当てはまる会社に勤めている方は、退職を検討しましょう。なぜなら、労働環境は自分1人の力では、変えることが難しい問題だからです。
そのような職場で働き続けることはあなたの時間と健康を消耗していくだけでしょう。
うつや体調不良など心身に影響が出ている
不眠などのうつの症状や、吐き気、胃痛などストレスから来る体調不良の症状が出ている方は、休職や転職を検討したほうが良いでしょう。
一度心身を壊してしまうと、回復するまでに相当な時間がかかります。「まだ頑張れる」と思っていても放っておけば、取り返しのつかないことに。些細なレベルでも、症状がある方は要注意です。
明確な他にやりたい仕事がある
やりたい仕事が他にある場合、思い切って転職することは悪いことではありません。なぜなら、転職は若い方が有利だからです。
また、新卒は第二新卒の枠で転職活動が可能であり、第二新卒の採用に積極的な企業もたくさんあります。人生は一度きり!やりたいことがあるのなら、チャレンジするのも良いでしょう。
仕事を辞める新卒女性は在職中から転職活動を始めよう
仕事を辞めると決意したら、起こしてほしい行動があります。それは『在職中からの転職活動』です。新卒の場合、貯金など金銭的な余裕の少ない方が多いでしょう。
また、1年以上働かないと雇用保険が使えないという問題もあります。そのため在職中から転職活動をして、次の転職先を見つけてから退職しましょう。
仕事をしながらの転職活動は、時間的にも体力的にもハード。転職エージェントをうまく活用することをおすすめします。転職エージェントでは
- あなたに合った転職先の紹介
- 応募書類の添削
- 面接対策
など、初めての転職活動で不安な職務経歴書の書き方などの初歩的なことから転職に関する全てをサポートしてくれます。
転職を繰り返さないための秘訣
新卒からの転職を決意したとき「転職先では、腰を据えて働きたい」と思っている方がほとんどだと思います。そこで、転職を繰り返さないための秘訣をお伝えします。
- 女性が働きやすい職場を選ぶ
- 退職理由を整理し、不満点を解消できる転職先を探す
- 第二新卒に強い転職エージェントを活用する
この3つが秘訣です。それぞれ詳しくみていきましょう。
女性が働きやすい職場を選ぶ
長期的に働きたい場合、女性が働きやすい職場を選ぶようにしましょう。これから先、結婚や出産などのライフイベントが発生します。
その時に仕事が続けられるように産休、育休、時短勤務などの福利厚生が充実している職場を選ぶと良いです。制度があっても実際の取得率はどのくらいか、また、職場の雰囲気など気になることも多いと思います。
それについては面接で直接聞いてもいいですし、転職サイトの口コミで女性の働きやすさについて調べるのもおすすめです。
退職理由を整理し、不満点を解消できる転職先を探す
転職を繰り返さないためには、今の不満が解消できる会社を選ぶことが重要です。そのためには、まず退職理由を明確にしておきましょう。
例えば「長時間労働に耐えられない」と退職理由をきちんと整理しておけば、残業の少ない会社を中心に転職先を探すことができます。
退職理由を「何となく辛いから辞めたい」と明確にしていない状態では、転職先を選ぶ基準が作れず、仮に転職しても、同じように不満を溜め込む可能性があります。
第二新卒に強い転職エージェントを活用する
転職活動をするときは、転職エージェントを活用することをおすすめしましたが、数ある転職エージェントの中でも、第二新卒に強い転職エージェントを活用すると良いでしょう。
第二新卒の場合、「すぐに辞めるのではないか」と思われる懸念があります。そのためプロの目線でアドバイスとサポートをしてくれる、第二新卒に強い転職エージェントはあなたの強い味方になるでしょう。
仕事を辞めない方が良い新卒女性のための改善策
新卒女性が仕事を辞めるべきか迷っているとき、もちろん辞めない方が良い場合もあります。この章では、辞めない方が良い新卒女性の特徴をご紹介します。
また、「仕事ができない」と悩み仕事を辞めたい方もいるでしょう。そこで、新人女性が陥りやすい負のスパイラルと、そのスパイラルから抜け出す方法について解説します。
辞めるべきではない新卒女性の3つの特徴
以下の項目に当てはまる方は、仕事を辞めない方が良いでしょう。
- 人間関係に問題がない
- 他にやりたい仕事がない
- やりきった経験がない
転職は、新卒でするよりも数年働いて経験や実績がある方がハードルが低くなります。上記の項目に当てはまる方は、もう少し今の会社で様子をみた方が良いです。
今は辛いかもしれませんが、経験を積むことで、仕事のコツを掴み、徐々に活躍できるようになるかもしれません。
当てはまる方の多くは、「仕事ができない。うまくいかない」と悩んでいるのではありませんか?もしかしたら、あなたは新人女性が陥りやすい負のスパイラルに陥っているのかも。
そのスパイラルについて次で詳しく説明します。
新卒女性が陥りやすい負のスパイラルとは
「仕事ができない」と悩んでるとき、このような思考をしていませんか?
- ミスや失敗をするたびに落ち込む
- スキルのない自分や、ミスを繰り返す自分に萎える
- 自分は仕事ができないという暗示にかかる
- 失敗を恐れ、思い切った行動ができない
- さらなるミスを重ねる
これが、新卒女性が陥りやすい負のスパイラルです。このように「仕事ができない」という暗示にかかると、ミスや失敗を重ねてしまいがち。そうすると、毎日が辛く仕事を辞めたくなってしまうものです。
実は、このスパイラルに陥りやすい方には『わからないことを放置している』『ミスや失敗の振り返りをしない』『メモを取らない、活用しない』という3つの特徴があります。
「それ私かも」と思い当たる方は次にご紹介する3つの方法を試して、負のスパイラルから抜け出しましょう。
負のスパイラルから抜け出す方法
負のスパイラルから抜け出すには、簡単に言えば、3つの特徴の反対のことをすれば良いのです。では具体的な方法をご紹介します。
わからないことを放置しないコツ『相手思いの質問力を身につける』
新卒ですから、わからないことがあるのは当たり前です。
しかし、それを放置していてはミスや失敗をなくすことはできません。とはいえ上司や先輩に質問したくても「どのように質問すれば良いかわからない」方もいるでしょう。
質問する時に大事なのは『相手思いの質問をすること』!具体例を出して説明します。
【悪い例】「〇〇についてわからないので教えてください」
【良い例】「〇〇についてですが、△△を××にすればいいのですか?」
悪い例は、質問が抽象的。相手は「で、〇〇のどこがわからないの?」と聞き返さなくてはいけません。一方、良い例のように質問すれば、相手は「はい」か「いいえ」で答えることができます。
このように、「はい」か「いいえ」で答えられるように質問するのが、相手思いの質問です。具体的な質問をすることで、考えてから質問しなければいけないので、仕事を理解するスピードも上がります。
ミスや失敗を振り返るコツ『新卒だからこそ質より量をこなし、その都度フィードバックをもらう』
仕事ができるようになるには、『場数を踏むことが大事』!新卒だからこそ質より量の行動を心がけましょう。そしてその都度、成果に対しフィードバックをもらいましょう。
フィードバックをもらい、次の改善策を自分なりに考える。それを行動に移す。このサイクルを回すことにより、経験値を積み、「仕事ができない」という問題を解消することができます。
仕事ができないと感じるには、経験不足という面も。質より量を意識してどんどん経験を積みましょう。
メモを活用するコツ『自分独自のマニュアルを作る』
メモの本質は『仕事を覚える・理解する』ためです。ですから、活用しなければ意味がありません。メモをうまく活用できていないと感じる方は、以下の手順で自分独自のマニュアルを作ってみてください。
- 上司や先輩に習ったことをメモする
- メモを読み返して内容を把握する
- 仕事の手順や流れの『誰にでもわかる』マニュアルを作る
ポイントは誰にでもわかるようなマニュアルを作ること。そのためには、あなたが他の人に説明できるくらい理解しなければいけません。
それほど理解できるようになれば、着実に仕事ができるようになります。また、新卒ゆえに覚えることはとても多いです。マニュアルを作っておくと、わからなくなった時にサッと確認できるので、ミスも防げますし、何より安心ですね。
以上3つの具体的な方法をご紹介しました。どれも難しいものではありません。明日から早速実践してみてはいかがでしょうか。
まとめ
当記事では、仕事を辞めたい新卒女性に向けて、『辞めた方が良い方の特徴』と『辞めない方が良い特徴』をご紹介し、それぞれの場合にとるべき行動について解説しました。簡単にまとめると
- 辞めた方が良いのは『労働環境が劣悪』『心身に影響がある』『やりたいことがある』場合
- 辞めない方が良いのは、『人間関係に問題がない』『やりたいことがない』『やりきった経験がない』場合
- 仕事ができなくて辞めたい新卒女性は3つの方法で負のスパイラルから抜け出そう
ということです。新卒は慣れない仕事に一杯一杯で、辞めたくなる気持ちもわかります。しかし、ここが踏ん張りどころかもしれません。この記事を読んで少しでも頑張ろうと思ってもらえれば幸いです。