「良い会社だけど辞めたい」「恵まれた環境で働けているけど辞めたい」など会社の居心地は良いのに辞めたいとお悩みではありませんか?
私もその気持ちはよく分かります。なぜなら、以前の会社で「これ以上の会社はない」とわかっていても辞めたいと思っていたからです。
客観的に見るととても良い会社なのに、辞めたいと悩む自分を受け入れられずモヤモヤしている方も多いでしょう。どんなに良い会社でも、辞めたいと感じるのには必ず何か理由があります。
そこで、あなたがなぜ辞めたいと感じてしまうのか理由を整理しつつ、それぞれの対処法をご紹介します。また、あなたにとって「何が大切か」を考えるヒントになるアドバイスも用意しましたので、ぜひ最後までご覧ください。
良い会社だけど辞めたいと感じる理由
なぜ「良い会社なのに辞めたい」と感じているのでしょうか?
「福利厚生が整っている」「人間関係が良い」「希望の職種に就いている」このような良い会社で働けるのは、むしろ幸運なこと。
しかし、辞めたいと悩むのは、どこかに不満や違和感を感じているからです。まずはその理由を探ってみましょう。
基本的に人間関係が良いけど、どうしても苦手な人がいる
まずよくあるのは、人間関係。良い会社は人間関係や社内の雰囲気が良いところがほとんど。しかし、多くの人が一緒に働いていますから、中には「どうしても苦手だな」と合わない人が1人や2人いてもおかしくありません。
1人でも苦手な人がいると、仕事に行きたくないと思うこともありますよね。「良い会社なんだけど、あの人がちょっとな・・・」と辞めたいと思うきっかけになることも多いです。
居心地が良く働きやすいのに、給料が安い
次は、福利厚生や業務内容に不満はないけれど、肝心な給料やボーナスが安いケースです。給料が安く生活するのにギリギリだと、いくら居心地が良くても将来が不安になるでしょう。
「頑張っているのに、生活に余裕がない」「好きなものも買えない」と不満があれば、何のために働いているのだろうと、仕事のモチベーションが上がらないもの。給料やボーナスの不満は辞めたくなる理由の1つです。
将来への漠然とした不安がある
20代などの若い世代にありがちなのは『将来への漠然とした不安』があることです。
- 役職のポストが少ない
- 将来性のある仕事かわからない
- 同じ仕事をし続けなければいけない
など、居心地も良く、今は楽しく働くことができても、「将来の自分の姿が描けない」と不安になる方がいます。
例えば、役職が少なく、管理職になれる可能性が低いと「ずっと平社員で働くのか」と不安に感じるものです。
また、「50代、60代でもこの仕事をしないといけないのか」と考えてしまい、自分はこれでいいのかと悩み転職を考えるケースもあります。
良い会社だけど辞めたい理由別の対処法
「良い会社だけど辞めたい」と感じる理由を整理できましたか?あなたが悩むのは、「良い会社なのに本当に辞めていいのだろうか」と迷っているからです。
辞める前に、まずは辞めたいと感じる理由の対処法を考えてみましょう。ここでは、先ほどの『苦手な人がいる』『給料が安い』『将来が不安』の場合の対処法をご紹介します。
『苦手な人がいる』が辞めたい理由の場合
福利厚生や待遇に不満がなく、『苦手な人がいる』だけが理由の場合、辞めるのは慎重に考えたほうが良いです。なぜなら、仮に転職したとしても、苦手な人や合わない人はどこにでもいる可能性があるからです。
この場合の対処法は『仕事だけだと割り切る』こと!「プライベートでは付き合わない」「必要以上の接触はしない」など上手くやり過ごすことはいくらでもできます。
ここで注意したいのは、周りにその人の悪口や苦手だと言いふらさないことです。人の噂は必ず広がり、場合によってはトラブルになることも。仕事だけの関係だと割り切って上手く付き合うことをおすすめします。
『給料が安い』が辞めたい理由の場合
この場合は、『昇給するかどうか』『昇給幅がどれくらいか』が判断材料になります。今は、給料が安くても、きちんと昇給したり、出世することで役職手当がつくと分かれば、問題ありません。
難しいのは確認の方法です。給料の話は非常にしにくいので、先輩や同僚に「昇給してますか?」と聞くことは難しいでしょう。
対処法としては、面談の機会があれば上司に聞くか、昇給時期に昇給の有無や昇給額を自分の明細で確認して、長い目で様子を見ることです。
『将来への漠然とした不安があること』が辞めたい理由の場合
将来への不安の場合は、会社がどうだと考えるのではなく、自分自身について考えることが大切です。まずは「自分がこれからどうなりたいか」を書き出しましょう。例を挙げてみましょう。
- 管理職になりたい
- 年収〇〇万円以上になりたい
- 資格をとってキャリアアップしたい
このように具体的に書き出してみてください。そして、今の会社で実現可能か考えてみましょう。その時、上司と照らし合わせることがおすすめ!
上司は自分の将来の姿を現すといわれます。今の上司がどのように働いているかは良い参考になるでしょう。もしあなたの描くキャリアが、実現できないなら転職を視野に入れて良いと思います。
また、漠然と将来に不安があっても、自分がどうなりたいかわからない方も多いと思います。その場合は、今の会社は良い会社なのですから、焦ることなく、働きながら様子を見てください。働くうちに目標ができることはよくあることです。
「良い会社だけど辞めたい」と悩むのはなぜ?
「辞めたいのには何か理由があるはず」とこれまで説明してきましたが、明確な理由が自分でも分からない方もいるでしょう。
そこで「良い会社だけど辞めたい」と悩むのはなぜか、あなたの今の状態に焦点を当ててみようと思います。
もしかするとあなたは『良い会社』という世間の常識にとらわれて、自分の本音に蓋をしているかもしれません。最後にあなたにとって「何が大切か」考えるヒントを伝えたいと思います。
仕事に慣れてきて、見えない疲れが溜まっている
あなたが良い会社だけどなぜか辞めたくなるのは、仕事に慣れてきて考える余裕ができたからかもしれません。同じように悩んでいる方の話を1つご紹介します。
「仕事も楽しいし、上司や先輩もいい人ばかり。おまけに家からも近い!ありえないほど職場環境に恵まれているのに、会社に行くのが辛い、辞めてしまいたいと感じてしまう自分に驚きです。絶対に今以上の会社はないので辞めませんが、どうしても辛いと感じてしまいます。ありがたみをもっと感じるべきですか?」
この方は、新卒でまだ入社して半年だそうです。おそらく仕事に慣れてきて色々と考える余裕もできたのでしょう。また、学生から社会人になって五月病のような状態になっているかもしれません。
あなたもこの方のようにちょっと疲れているだけかもしれません。どんなに良い会社でも、プレッシャーやストレスは少なからずあります。
疲れている時は誰でも「もう辞めたい」と思いがち。好きなことをしたり、ゆっくり寝たりリフレッシュしてみましょう。
世間の常識にとらわれて、「自分にとって何が大切か」気付けない
「あんなに良い会社を辞めるなんてもったいないと思われる」と心のどこかで人の目を気にしていませんか?大企業や安定している会社と言われる会社にお勤めの方は、この傾向があります。
でも本当は、『一般的に良い会社』が『自分にとって良い会社』とは限らず、仕事が楽しいと思えるかどうかとは全く関係のないことです。
極端なことをいえば、側から見ればブラック企業と思われる会社に勤めていても、本人が楽しくて幸せならそれでいいはず。
「安定している会社に入れば安泰」「ホワイト企業に勤めれば勝ち組」など世間の常識や固定概念にとらわれて、仕事を選んでいる方は多いでしょう。
そのような方は自分にとって何が大切か気がつかず「良い会社だけどなぜか辞めたい」と感じています。次項では、自分にとって何が大切か向き合うヒントをお伝えしていきましょう。
本当に自分が望んでいるものはなんだろう?
あなたはどんなことに喜びや楽しさを感じますか?仕事だけではなく、プライベートや過去の経験からも考えてみてください。
- 新しいことや刺激的なことにワクワクする
- 「ありがとう」感謝されることに喜びを感じる
- 人から必要とされた時に存在意義を感じる
上記のようなことに喜びや楽しさを感じる方はたくさんいると思います。その気持ちを仕事に置き換えてみましょう。
例えば、新しいことや刺激的なことが好きな方は安定している会社ではなく、ベンチャー企業や小さい会社で活躍する方が向いているケースが多いです。
このように『自分にとって良い会社』とは何を満たせることなのか自分の気持ちに正直になることが大切。「本当に自分が望んでいるものはなんだろう」そう自分に問いかけてみてください。
まとめ
当記事では、「良い会社だけど辞めたい」と悩む方に向けて、『具体的な対処法』や『あなたにとって何が大切か考えるヒント』をお伝えしました。「良い会社だけど辞めたい」と悩むのは、自分の生き方を考える良い機会です。今の仕事で叶えられるならそれでいいし、転職して望んでいる姿に近づけるならそれも1つの方法。後悔のない生き方をするには、自分の出した答えや本音に素直になりましょう。この記事があなたのお悩みを解消するきっかけになれば幸いです。