「一般事務を目指したいけど、ストレスが多いって本当?」「ルーティンワークで飽きてしまわない?」など、一般事務がどんな仕事かわからず転職を躊躇してしまうという方はいらっしゃいませんか?
当記事では一般事務の仕事内容や働き方から転職の仕方まで、詳しく解説していきます。ぜひ最後までお読みいただき、転職活動に後悔がないようにしてください。
一般事務の仕事内容・働き方・給与は?
一般事務ではどんな仕事をするのでしょうか?また、働き方や給与はどんなものでしょうか?1つずつ具体的に見ていきましょう。
一般事務の仕事内容
一般事務の仕事は基本的なオフィスワーク全般です。会社によって「一般」の指す範囲が異なりますが、基本的には
- 書類作成、整理、ファイリング
- データ入力
- 来客対応
- 電話対応、メール対応
などを指すことが多くなっています。さらに、経理や人事的な仕事のサポートを行う場合もあり、勤怠管理や給与計算、経費精算を担当することも。
オフィスの縁の下の力持ちとして、特定の領域に限らず様々な業務をサポートするのが一般事務の仕事です。
一般事務の働き方!休日や残業は?
一般事務は残業時間が少ないことが多く、dodaの調査結果によると月8.1時間でした。求人では10時間ほどと掲載されていることが多いです。月次や年次で見ると、時期によって繁忙期はあるものの、他の職種と比べると相対的には残業時間が少ない方と言えます。
残業が少ないためワークライフバランスを取りやすく、子育て中の女性にも働きやすい環境になっていることが多いです。ブラインドタッチができるなどPC作業が得意な場合は、仕事が終わらず残業になる日も少なくなります。
参考:えっ、もしかして残業しすぎ? 業種・職種別の残業時間ランキング! – まいにちdoda – はたらくヒントをお届け
一般事務の給与は?
一般事務の平均年収は347万円。ルーティンワークが多い仕事だと考えると比較的稼げる方だと言えます。ただし、一般事務で働いている人の声を見てみると「成果に見合った収入がもらえない」「頑張っても収入が上がらない」など、収入の低さに不満を持っている人が多いです。
そのため、あなたが「頑張りに応じて収入をあげたい」「成果に見合った収入はきちんと欲しい」と思うタイプなら、一般事務ではなく、成果報酬型の職種の方が向いているかもしれません。なお、20代平均と30代平均を比べてみると、年収アップの金額は101万円と他の職種とそれほど差はありません。
職種名 | 平均年収 | 20代平均年収 | 30代平均年収 |
営業事務・一般事務 | 347万円 | 329万円 | 430万円 |
参考:職種別平均年収ランキング|求人・転職エージェントはマイナビエージェント (mynavi-agent.jp)
一般事務の1日の流れ・やりがいと苦労とは?
一般事務の1日の流れややりがい、苦労はどんなものでしょうか?詳しく見ていきましょう。
一般事務の1日の流れ
一般事務について、ある医療システム会社における1日の流れを見てみましょう。
9:30 | メールチェック |
10:00 | 電話対応、商品の受発注、在庫管理、伝票作成 |
12:00 | ランチ |
13:00 | 来客対応 |
14:00 | 案件担当のサポート |
17:30 | 部材の準備、梱包、発送 |
18:30 | 退社 |
出社後、まずは1日のスケジュールを確認しつつメールチェックを行います。案件に入っているSEをサポートするのが仕事なので、その日のSEのスケジュールと対応可能な時間もしっかり確認。準備ができたら、午前中は主に商品の受発注、在庫管理、伝票作成などを行います。
適宜電話対応や来客対応を行いつつ、案件に入っているSEに提出書類の〆切を伝えるなどサポートを実施。当日中に対応が必要な仕事が終わっていることが確認できたら、定時に退社します。
一般事務のやりがいは「社員から感謝の声をもらえること」
一般事務のやりがいは、社員から感謝の声をもらえること。
こつこつと行う地味なルーティンワークが多いですが、サポートしている社員から「ありがとう」と感謝の声がもらえるとやりがいを感じることができます。
一般事務は利益を直接生み出す業務ではありませんが、業務が円滑に進むよう日頃から様々なサポートを行うので、仕事をし続けることで周囲からも段々と頼りにされることが増えてきます。そんな中、困っていることをサポートしてもらえた社員からは、時に感謝の声をもらうことができるのです。
一般事務の苦労は「人間関係が面倒くさいこと」
一般事務の苦労は人間関係が面倒くさいことにあります。
ずっとオフィスにいて同じ人たちと顔をあわせながら仕事をしているので、一度人間関係がこじれてしまうと厄介です。また、自分だけでなく、周囲の人のトラブルに巻き込まれてしまうことも。中には、お局様に目を付けられて、いちいちお小言を言われてしまい大変というケースもあります。
業務を円滑に進めるためには、周囲とトラブルにならないよう立ち回るスキルが必要です。
未経験から一般事務になるための方法
未経験から一般事務になるにはどうしたらよいでしょうか?
転職方法について詳しく見ていきましょう。
一般事務の資格取得・勉強方法
一般事務になるのに特殊な資格・スキルは必要ありません。ただし、入社後に役立つのは、
- MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
- ブラインドタッチ
- 秘書検定
- 日商簿記
などの資格です。PC作業がメインになるので、ブラインドタッチができれば作業効率がとても高くなります。また、Word、Excelは高確率で使用することになるので、基本的な操作は身に着けておくことが望ましいです。
さらに、来客対応のために秘書検定や、伝票処理をするために日商簿記をとっておくと、よりスムーズに業務に取り組めます。
一般事務へ転職するための心構え
未経験から一般事務に転職するためには、単純作業や、幅広い業務を覚えるのが苦にならないことが必要です。
幅広い業務に携わるので、慣れるまでは覚えることが多くて大変なことも。一方で、慣れてしまえば単純作業が多いので時には業務に飽きてしまうこともあります。
企業はたくさんの業務を繰り返し行える人を雇いたいと考えているので、単純作業を繰り返すことも幅広い業務を担当することも全く問題ないことをアピールしましょう。
一般事務の求人の探し方
一般事務の求人の探し方は3種類あります。
- 企業の公式HPから求人を探す
- 転職サイトで求人を探す
- 転職エージェント、派遣会社に登録して求人を紹介してもらう
の3つです。それぞれ詳しく見ていきましょう。
企業の公式HPから求人を探す
入りたい企業が決まっている場合は企業のHPから直接求人を探しましょう。ただし、一般事務の場合、正社員ではなく派遣社員で募集していることも多いので、企業のHPからは求人が見つからない場合もあります。派遣社員で働く形でも問題ない場合は、派遣会社に登録して求人を探してみてください。
転職サイトで求人を探す
入りたい会社が決まっていない場合は転職サイトから求人を探しましょう。一般事務というくくりで検索すると、様々な会社の様々な求人がヒットします。自分のやりたい仕事、自分に合っている仕事が何かを考えながら求人を探してみてください。
転職エージェント、派遣会社に登録して求人を紹介してもらう
入りたい会社が決まっていない場合は、転職エージェントや派遣会社に登録して求人を紹介してもらいましょう。一般事務は人気の職業なので、自分で探すだけではなかなか良い求人が見つからない場合が多いです。複数の会社に登録して求人が出るのを待ちましょう。
また、職業柄、派遣社員として働くのも選択肢のひとつです。転職エージェントだけでなく、派遣会社にも複数登録して求人が出るのを待ちましょう。
まとめ
一般事務の仕事内容や転職方法について解説してきました。一般事務はワークライフバランスが取りやすく人気ですが、収入面や人間関係で不満を抱える人が多い職業でもあります。
メリット・デメリットをよく理解して、一般事務に転職すべきかどうか、しっかり考えてみてください。良い転職活動ができることをお祈りしております!