納期に追われ毎日家には寝に帰るだけ・・・。「webデザイナーしていると人間らしい生活が送れない」と感じたことはありませんか?webデザイナーに憧れていたはずなのに、仕事が辛くて辞めたいと悩んでいる方はたくさんいます。
あなたもそのうちの1人でしょう。この記事では、実際の『辞めたい瞬間』を踏まえ、『webデザイナーを辞めると決める前に考えて欲しいこと』を解説します。
さらに『辞める場合の選択肢』についても詳しくご紹介。この記事を読み進めて『辞めたいという理由』がどんどん分解し、解決方法を見つけましょう。
webデザイナーの辞めたい理由あるある
あなたは今どんなところに『辞めたい』と感じていますか?『給料』『人間関係』など色々あると思います。ここでは、実際に3人の『辞めたいと思っている理由』をご紹介します。
「わかる!」「私もそう!」など共感することで、ちょっとストレス発散してください。
営業の無茶ぶりのせいで、残業が多すぎる!
【20代後半・女性】
私のwebデザイナーを辞めたくなる瞬間は、『とにかく残業が多すぎる』こと!毎日、9時に始業して帰りは22時を過ぎることなんて当たり前。納期直前はほぼ徹夜なんてこともあります。
営業はクライアントの言いなりで、そもそも無茶な納期の案件を取って来るんです。軽く「間に合いますよね?」なんて言ってきた日には、「お前がやってみろぉぉぉー!」と叫びたくなります。
友達との予定も入れられず、ふと「なんのために仕事しているのかな」と虚しくなってしまいます。
『労働時間が長い』『残業が多い』という理由で、webデザイナーを辞めたいという方は、とても多いです。納期に追われる毎日を過ごしていれば、疲れ果てて『辞めたい』と感じるのも当然かもしれません。
1日中働いているのに給料が安い!
【20代前半・男性】
webデザイナーとして働き始めて2年目のまだペーペーですが、もうすでに辞めたいです。「web業界って今どきっぽくてでカッコイイ」と憧れて入ったのに、実際は残業だらけで、納期に間に合わせるのに精一杯。
それだけじゃなく、この業界は、どんどん新しい技術を勉強しなければ、ついていけません。たまに早く帰れそうな日でも、「帰ったら勉強しないと」と思うと、1日中働いてると感じてしまいます。こんなに働いているのに、給料明細を見るとがっかりします。
時給換算すると700円ぐらいにしかならず、「その辺でアルバイトした方がいいんじゃないか」と思ってしまいました。こんな給料じゃ結婚もできないなと転職を考えています。
「労働時間に対し、給料が割に合わない」と転職を考える方もたくさん居ます。まさに『webデザイナーは好きじゃないと、続けられない』と言われる理由の1つです。
デザインしたときに自分のセンスの無さを実感してしまう!
【20代後半・女性】
入社当時は、それなりにやる気はあったと思います。デザインセンスのなさは自覚しており、仕事時間以外でも勉強は欠かさなかったつもりです。
ですが、やっていくうちに、周りのデザイナーさん達の情熱との差を感じるようになっていきました。私は、必要だから、どうしようもないから勉強する。
という感じなのに対し、他の方々はデザインの仕事が好きで自然に努力している感じに見えます。作品にもそれが現れていて、私とは全然違います。
先輩や上司からは「周りと比べなくてもいいよ」と言われるのですが、「他のデザイナーさんが作った方がクライアントに喜ばれるのではないか」と考えてしまいます。「このまま勉強をし続けても、センスの無さは変わらないかも」と思うと、辞めたいです。
『モノづくり』をしているwebデザイナーの方は、このように自分の作品に対して納得ができず、自信を失ってしまうケースもあります。
自信がないときは、どうしても周りがよく見えてしまうものです。意外と周りから見ると『センスがない』なんて思われていない場合も多く、自分の思い込みに振り回されているかもしれません。
webデザイナーを辞めたいと決める前に考えて欲しいこと
webデザイナーを「辞めたい」と感じた時に、すぐに辞めると決めるのは待ってください。
あなたが、本当に辞めて後悔しないために考えて欲しい『webデザイナーのやりがい』『辞めたい理由を分解すること』『解決方法はなんなのか』について詳しく解説します。
webデザイナーの仕事のやりがいを再確認しよう
あなたが「webデザイナーになりたい」と思ったきっかけは何ですか?
- もともとPCが好きだった
- web業界に興味があった
- web関連の勉強が楽しかった
など、少なからず『webデザイナーの仕事』に魅力を感じていたからではないでしょうか。今、webデザイナーを辞めたいと感じているあなたは、少し仕事のやりがいを見失っているのかもしれません。
ここで、勤続5年以上のwebデザイナーさんから『どんな時にやりがいを感じているか』という実際の声をご紹介します。
【30代・男性・勤続年数6年】
クライアントの要望を形にして、「想像以上のものになりました!」とクライアントからお褒めの言葉を頂けた時に、大きなやりがいを感じます。
もちろん制作過程は、楽しいだけではありません。クライアントはwebのことをあまりご存知ない方が多く、イメージのすり合わせるに苦労することも多いです。意図を汲み取ったつもりでも、「もっとこうして」など修正や変更に振り回されることもしばしば。
それでも、産みの苦しみを乗り越えて、クライアントが満足する作品を作り上げた達成感は何にも変えられません。また、アクセス解析をして、よりコンバージョン数を上げる改良をするなど、運用にも携わると、面白さが倍以上に感じます。
このように、『大変さよりも、やりがいが上回る』方が、webデザイナーとして長く活躍されています。
仕事において重要視することは、人によって『給料』だったり『ライフワークバランス』だったりさまざまですが、『やりがい』を求める人が多いはずです。
あなたは、このwebデザイナーという仕事に『本当にやりがいを感じていないのか』もう一度考えてみてはいかがでしょうか。
『辞めたい理由』を深く考えて分解しよう
やりがいを再確認しても、辞めたいと感じているなら、次は、あなたが抱えている問題について、深く考えていきましょう。今「webデザイナーを辞めたい」と感じていることを分解してみると、以下の2つに分かれるはずです。
①webデザイナーの『仕事以外』が嫌なのか
- 給料が安くて生活が厳しい
- 残業が多く、自分の時間をもっと持ちたい
- 職場の人間関係に耐えられない
これらは、webデザイナーの仕事以外のことが原因の例です。
webデザイナーの仕事以外が嫌な場合は、職場環境を改善できれば、今抱えている問題を解消できますね。
②webデザイナーの『仕事自体』が嫌なのか
- webデザイナーの仕事内容が辛い
- 将来性を感じられず転職したい
- webデザイナーの仕事に飽きてしまった
- 他に興味があることがある
このような『webデザイナーの仕事自体』が嫌な場合は、仕事内容を変えるしか『辞めたい理由』を解消できません。
ただ漠山と、「辞めたい」から「辞める」のではなく、このように『辞めたい理由』を分解して考えてみましょう。あなたがどちらに当てはまるかで、今後どのように行動すれば良いか変わって来ることがわかりますね。
『辞めたい理由』の解決方法を探そう
では、『webデザイナーを辞めたい理由』を分解したところで、解決方法が何か考えてみましょう。
①『webデザイナーの仕事以外』が辞めたい理由の場合
あなたの辞めたい理由が『仕事以外』に原因がある場合、その問題を解決するためにはどう行動すれば良いのか、考えていきましょう。
例えば『職場の人間関係に耐えられない』のなら、解決するためには次のような解決方法が考えられます。
- 上司に相談して人員配置の変更をお願いする
- 『仕事のみの付き合い』だと割り切る
- 転職して環境を変える
例を挙げると、このようなものがあるかと思います。転職せずに、環境を変えられる可能性があるなら、それを試してみてもいいでしょう。
給料や労働時間などは、職場を変えないと改善しないかもしれませんが、人間関係については、『運要素』があるので、転職しても100%解決できるとは言い切れません。
②『webデザイナーの仕事自体』が辞めたい理由の場合
辞めたい理由が『仕事自体』にある場合、仕事内容を変える以外に解決方法がありません。もし今の会社に営業などwebデザイナーの職種があるなら部署異動を希望するという方法もあります。
しかし、部署異動は希望が通る可能性が低いので、転職を視野に入れる人がほとんどでしょう。転職する際には、以下の2つの選択肢があります。あなたが、どうしたいのか整理していきましょう。
- webデザイナーの経験を活かしてweb業界の違う職種に転職
- 全く違う業界、職種に転職
転職するには、この2つの選択肢があります。『web業界自体から離れたいのか、そうではないのか』や『自分ができること』などで選択肢は変わってくるでしょう。
転職するには自己分析が重要です。『興味があること』『自分の性格』『やってみたいこと』など一度紙に書き出してみるといいですよ。
辞めた後の選択肢については、次項で詳しく説明しますので、ぜひ最後までお読みください。
WEBデザイナーを辞めた後の4つの選択肢
『辞めたい理由』を深く考えた結果、『転職することで解決できる』と転職を決意する場合もあるでしょう。上でも述べたように『webデザイナーの仕事以外の理由』か『webデザイナーの仕事自体が理由』の場合で選択肢も変わってきます。
ここでは『webデザイナーとして他の会社に転職』『フリーランスとして独立する』『web業界の違う職種に転職』『全く違う仕事に転職』という4つの選択肢について詳しく解説しましょう。
webデザイナーとして他の会社に転職する
『webデザイナーの仕事以外の理由』で転職を検討するときに、1番に浮かぶ選択肢は、『webデザイナーとして他の会社に転職』です。転職を成功させるには以下のポイントを踏まえて会社を選びましょう。
辞めたい理由を解決できる条件かどうか明確にする
例えば、『給料が安い』ことが辞めたい理由であれば、『給料水準が高い』の会社や『残業代がきちんと出る』会社に転職することです。今の会社よりも規模の大きな会社を探すなど、希望の条件を明確にしておきましょう。
希望の条件の妥協点を決めておく
労働時間や給料、福利厚生など重視したい条件はいろいろあると思いますが、100%希望通りの会社に転職することは、困難です。そこで、条件には妥協点を決めておきましょう。
例えば『残業は1日1時間程度ならできる』や『残業が多くても、残業代が支給されるならOK』など妥協できる範囲を決めておきましょう。
フリーランスとして独立する
『webデザイナーの仕事以外の理由』で転職を検討する場合、『フリーランスとして独立する』という選択肢もあります。会社という組織に囚われず働きたい人におすすめです。
クラウドソーシングやSNSで個人で仕事が取れる時代ではありますが、フリーランスとして働くにはメリット・デメリットがあります。独立する場合は、それらを考慮してから独立しましょう。
メリット
- 時間、場所に囚われず仕事ができる
- 自分のペースで仕事ができる
- 自分次第で収入を伸ばすことができる
デメリット
- 収入が安定しない
- 営業活動や経理など全て自分でしなければならない
- 結果的に企業に勤めるより多忙になる可能性もある
フリーランスとして働いている方の悩みは『仕事量が安定しない=収入が安定しない』など収入に関することが多くを占めています。
また営業活動が想像以上に大変という声もあります。そのため、副業から始めて軌道に乗ったときに独立するという方法をとっている方も多いです。
web業界の違う職種に転職する
『webデザイナーの仕事自体が辞める理由』の場合の選択肢の1つに『web業界の違う職種に転職』という選択肢があります。下記の例を参考にしてください。
webディレクター
web制作の管理などのマネジメント業務が主な仕事内容になるので、webデザイナーからのキャリアアップとして目指す方が多い職種です。web業界で収入を上げたい人におすすめです。
webマーケター
webデザイナーのキャリアで身につけたコーディングスキルやSEO対策の経験が活かせる職種です。アクセス解析など数字を扱うことが得意な人におすすめです。
PC教室、web制作の講師
デザインから離れ、身につけたPCスキルを発揮できます。残業が少ないので、家庭との両立やプライベートも大事にしたい人におすすめです。
全く違う仕事に転職する
色々考えた結果「全く違う仕事がしたい」という方は、未経験の仕事にキャリアチェンジするという選択肢もあります。未経験でもチャレンジしやすいのは『営業職』『販売職』『事務職』などの未経験者の採用を広く受け入れている職種です。
今までの経験をなかなか活かせないデメリットがありますが、『気分一新して働ける』というメリットがありますね。『事務職』は働きやすいけれど、人気で倍率が高い。
「営業職は営業成績に追われるというwebデザイナーとは違うストレスがある」などそれぞれの業種でメリットもデメリットもあります。
転職を決める際に行った自己分析を踏まえ、どんな仕事につきたいかじっくり考えましょう。
まとめ
この記事では、webデザイナーの仕事が辞めたいと感じているときに行って欲しい行動について解説してきました。きっとあなたは『webデザイナーの仕事が好きで』ここまで頑張って来れたはずです。
今は『やりがい』よりも『辛いこと』が大きくなってしまって辞めたいと感じていると思います。この記事で『やりがい』を再確認して『辞めたい理由』を分解して深く考えましょう。
分解して考えると、解決方法が明確になります。これであなたの悩みが解消できれば幸いです。