身近なSNSを利用したマーケティング活動を行うSNSマーケター。近年Instagram、TwitterなどSNSの爆発的な普及で注目されている職業です。しかし「具体的にどんな仕事をするの?」「専門スキルがないと転職できない?」などSNSマーケターに関して疑問をお持ちではありませんか?
そこで今回は
- SNSマーケターの仕事内容・働き方・給料は?
- SNSマーケターの1日の流れ・やりがい・苦労とは?
- 未経験からSNSマーケターになる方法
についてご紹介します。
SNSマーケターに興味がある、転職したいとお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。
SNSマーケターの仕事内容・働き方・給料は?
そもそもSNSマーケターがどのような仕事で、どんな働き方をしているかご存知ですか?はじめにSNSマーケターの「仕事内容」「働き方」「給料」についてご紹介します。
SNSマーケターの仕事内容
SNSマーケターの仕事内容は、WEBマーケティングの中でも、特にSNSを使って商品やサービスのファンを増やし売上に貢献することです。具体的には以下の内容の仕事があります。
公式アカウントの運営 | SNSの投稿やコメントの返信、商品やサービスを利用したユーザーの投稿にいいねやリツイートで反応する |
データ分析 | どの投稿が反応が良いかなどを分析し、改善をする |
インフルエンサーとの交渉 | 拡散力のあるインフルエンサーと交渉し、どのような投稿をしてもらうか依頼する |
イベントやキャンペーンの企画 | SNSを使ったイベントやキャンペーンを企画する |
SNS広告の運用 | SNS広告の出稿や運用 |
SNSマーケターの働き方!休日や残業は?
SNSマーケターの勤務時間7.5時間から8時間、残業時間は平均26.3時間で1日当たり約1時間の残業がある計算になります。また休日は、完全週休二日制でほとんど休日出勤はありません。
プライベートでもSNSを活用している人にとっては、個人のSNSをみている時間でも仕事しているような感覚になるため、オンとオフの境目がつきにくい場合も。
その代わり、完全リモートワークや、コアタイムなしのフレックスタイム制を採用している企業が多く、時間に縛られない働き方ができます。
きっちりプライベートと仕事を分けたい人には不向きですが、日頃からSNSを見るのが好きな人や、自分のペースで働きたい人におすすめな働き方です。
SNSマーケターの給料
大手転職サイトdodaによると、SNSマーケターが属するWEBマーケティング業の平均年収は416万円です。企業によりますが、未経験では300万から400万円程度、マネージャーになると500万円以上を超える場合もあります。
SNSマーケティングはWEBマーケティングの中でも将来性が期待されているため今後年収がさらに上がる可能性があり、これからが注目の職業です。
参考:【96の業種別】平均年収ランキング 最新版 |転職ならdoda …
SNSマーケターの1日の流れ・やりがい・苦労とは?
時代の最先端を走るSNSマーケター。一体どのような1日を過ごしているのでしょうか?今回はSNSマーケターの1日の流れを解説しながら、「やりがい」「苦労」についてご紹介します。
SNSマーケターの1日の流れ
ウエディング、レストラン、ホテルを経営する企業でSNSマーケターとして活躍するYさんの1日を早速みていきましょう。
時間 | 仕事内容 | 補足 |
10:00 | 出社、メールチェック | 出社後メールを確認し、緊急度の高いものから返信します |
10:30 | インスタチェック | お店に来たお客様の投稿をチェックしていいねやコメントを返信します |
11:00 | インスタストーリー更新 | お客様のストーリーのリポストをしたりします |
11:15 | インスタ投稿 | それぞれの店舗の投稿を作成します。季節のイベントなどの情報発信が中心です |
11:45 | 数値チェック | 投稿に反応やコメント数などの数値を確認します |
12:45 | ランチ | 休憩のタイミングは自由です |
13:45 | インスタグラマーさんと打ち合わせ | 店舗にインスタグラマーさんを招待するので、日程などの調整をします |
14:45 | ミーティング | マーケティング担当、店舗責任者が集まって、半年後までのイベントや集客対策を話し合いました |
17:45 | 広告出稿戦略 | SNS広告のスケジュールや内容を練ります |
18:45 | 上司とミーティング | 今日の進捗や明日の予定などを報告します |
19:45 | 退社 | 今日は約1時間ほど残業しました。広告の出稿前は残業がしばしばあります。 |
SNSマーケターのやりがいは自分のさじ加減1つで変化する面白さ
SNSマーケターのやりがいは、文章の書き方、投稿のタイミングなどで反応が変化する面白さがあることです。ここで広告代理店のSNSマーケターの体験談をご紹介します。
大手飲料メーカー公式アカウントの中の人Oさん
SNSマーケターの苦労は効果を証明しにくいこと
SNSマーケターにとって最も悩ましいのは、「効果があったことを証明できない」ことです。
たとえば、営業部長からアカウントを開設して1か月しかたっていないのに、「Twitter経由で売上増えた?」なんて聞かれてしまうことも。広告なら、広告経由の流入数で効果をアピールできますが、広告と同じ感覚でSNS運用効果を求められると、なかなか厳しいものがあります。
即効性がないからと言って、効果がないわけではない。しかし、その効果で売り上げに繋がったと証明しにくいジレンマがSNSマーケターの苦労です。
未経験からSNSマーケターになる方法
ここからは未経験からSNSマーケターになるために「向いている人の特徴」「必要なスキル・資格」「転職テクニック」を解説します。ぜひ転職を検討中の方は参考にしてみてくださいね
SNSマーケターに向いている人の特徴3選
SNSマーケターに向いている人の主な特徴は以下の3つです。
- PDCAを回せる人
- 好奇心旺盛な人
- 現実を受け止められる人
それぞれみていきましょう。
PDCAを回せる人
常に改善意識を持っている人はSNSマーケターに向いています。SNSマーケティングは基本的にPlan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)の繰り返しです。
例えば、SNS広告を出稿して思うような結果が出なかったときに「あーだめだった」で終わらず、どこに原因があるのか、改善するにはどうすれば良いかを考えなくてはいけません。そして、その最善策を実行することが重要です。
PDCAサイクルを回すことが苦にならない、決めた目標に向かって行動できる人はSNSマーケターの適性があります。
好奇心旺盛な人
新しいことをすぐに試したくなる好奇心旺盛な人は、SNSマーケターに向いている特徴の1つです。SNSの世界では、新しいトレンドがどんどん生まれるため、最新情報に敏感でなくてはいけません。
最近では、TikTokが若者に爆発的な人気を得たように、短い動画コンテンツにも注目が集まっています。流行を取り入れることがSNSマーケティングでは重要。
新商品を見るとつい買ってしまう方や、知らないことをすぐ調べる好奇心溢れる方はSNSマーケターにぴったりです。
現実を受け止められる人
SNSマーケターは、フォロワー数や投稿が見られた回数など結果をきちんと受け止められる人に向いています。SNSマーケティングは、良くも悪くも反応が全て数字で表れ、その数字をもとに改善し続けなくてはいけません。
もちろん悪い結果が出る時もあります。誰しも失敗から目をそむけたくなるものですが、結果を現実として受け止めることはSNSマーケターに必要な資質です。
SNSマーケターになるために必要なスキル・資格
必要なスキル |
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コミュニケーション能力 |
ユーザーやインフルエンサーとの関係構築や、周りの人と協力できる能力 |
分析力 |
投稿や施策の結果を分析し、次に活かす能力 |
企画力 |
ファンを増やす企画など面白いことや人を喜ばすことを考えられる能力 |
情報収集力 |
トレンドやユーザーの求めるものなどの情報を集める能力 |
あると良い資格 |
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SNSエキスパート検定 |
効果的にSNSを利用するための知識や方法を習得できる |
未経験の場合、専門的なマーケティング能力よりも、「コミュニケーション能力」「分析力」などのSNSマーケターの業務で必要なスキルを求められます。
また、SNSマーケターになるために必須な資格はありません。しかし、SNSエキスパート検定を取得するとSNSの基礎知識があることや意欲をアピールできるのでおすすめです。
SNSマーケターに転職するためのテクニック
最後にSNSマーケターに転職するときの「求人の探し方」「志望動機・面接対策」の転職テクニックをご紹介します。
求人の探し方
SNSマーケターは事業会社で自社のサービスや商品のSNS運用担当者として働くか、広告代理店やマーケティング支援会社で働くかの2つのパターンがあります。1つの商品やサービスとじっくり向き合いたいか、幅広くマーケティングを学びたいかなど、自分に合った会社を選びましょう。
SNSマーケターになるための志望動機・面接対策
SNSマーケターに転職するならSNSの運用経験は必須。志望動機や面接でSNS運用で得たことや、学んだことをアピールしましょう。例えば、フォロワー数を増やすためにした努力や行動を具体的なエピソードと数字を入れるとわかりやすく伝わります。志望動機の例文をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
Instagramでフォロワーを増やす過程で、SNS運用という仕事に興味を持ち志望いたしました。単純にかわいいモノやキレイなものを発信するだけではなく、フォロワーを伸ばすために試行錯誤することが楽しいと感じたからです。実際、クスッと笑えることを意識して投稿を1年間継続し、フォロワーを1.2万人まで増やすことができました。今後はよりSNSの専門知識を深めつつ、ユーザーと貴社を繋げられるようなマーケターになりたいと思っています。
まとめ
当記事ではSNSマーケターの「仕事内容」「やりがい」「未経験からなる方法」などについてご紹介しました。SNSの活用が当たり前の今、SNSマーケターはさらに需要が高まると予想されています。興味がある方はぜひ検討してみてはいかがでしょうか。